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『フリッパーズ・ギター』に今頃はまってます

90年代に大人気で、『渋谷系』という一つの音楽ムーブメントを巻き起こした2人組ユニット、『フリッパーズ・ギター』が1990年に発表したアルバム『Camera Talk』を最近購入して、思わずハマっている。



フリッパーズ・ギターとは、後に”コーネリアス”という1人ユニット名になった小山田圭吾と”オザケン”こと小沢健二のユニット。1988年のデビューし、1991年に解散という、僅か3年間という短い活動期間ではあったが、その洋楽志向な独特の音楽センスは、ブリティッシュ、又はフレンチャbプス的なおしゃれな雰囲気をもった邦楽という、新しいジャンルの音楽を編み出したという点では日本の音楽界に大きな痕跡を残した。また、2人はDouble K.O. Corp.(二人とも名前のイニシャルがK.O.なので)という名義で多くのアーティストに楽曲を提供している。



フリッパーズ・ギターが流行っていたその当時、僕はあまり彼らには興味無かった。何だか軟弱な感じで、マニアック過ぎる印象があってちょっと抵抗があったのだが、昨年映画『デトロイトメタルシティー』を見て、渋谷系の音楽を面白おかしく登場させていたのを見て、何だかむしょうに興味を持ってしまった。また、彼らの代表的なシングル、『恋とマシンガン』は日産マーチのCM曲にも使われて、今でも耳にするので知っている人も多いだろうが、この曲を聴いていて、改めて彼らのアルバムをちゃんと聴きたくなってしまったのだ。

この『恋とマシンガン』も収録された彼らのセカンドアルバム、『Camera Talk』を今回聴いてみたところ、素晴らしい名盤であることがわかった。2006年に再発売された限定版は下記全15曲を収録している。

1. Young, alive, in love/恋とマシンガン
2. Camera! camera! camera/カメラ!カメラ!カメラ!
3. Cool spy on a hot car/クールなスパイでぶっとばせ
4. Summer beauty 1990/ラテンでレッツ・ラヴまたは1990サマー・ビューティー計画
5. Haircut100/バスルームで髪を切る100の方法
6. Colour field/青春はいちどだけ
7. Big bad bingo/ビッグ・バッド・ビンゴ
8. Wild wild summer/ワイルド・サマー/ビートでゴーゴー
9. Knife edge caress/偶然のナイフ・エッジ・カレス
10. Southbound excursion/南へ急ごう
11. 3a.m. op/午前3時のオプ
12. Camera full of kisses/全ての言葉はさよなら
13. Camera! camera! camera(Guitar pop version)/カメラ!カメラ!カメラ!(ギターャbプ・ヴァージョン)(限定版のみ)
14. Love and dreams are back/ラブ・アンド・ドリームふたたび(限定版のみ)
15. Cloudy(is my sunny mood)/クラウディー(限定版のみ)


どの曲も素晴らしい出来栄えで、刺激的なアルバムとなっている。『Camera, Camera, Camera』はCCBのようなテクノ系ャbプスの曲でノリが良い。懐かしくて新しい感覚を覚える曲だ。『Cool Spy on a Hot Car』は昔のグループサウンドに椎名林檎を足したかのような彼ららしいサウンドのインストルメンタル曲。『Summer Beauty 1990』は個人的に結構気に入っている。夏らしいサウンドながらもフリッパーズ・ギター独特の渋谷系サウンドが心地良い。爽やかな曲の代表格はやはり『Haircut 100』だろう。これは文句なしに渋谷系の王道だ。そして『Big Bad Bingo』はスケール感のある爽やかなャbプスとして、このアルバムの中でも特にお気に入りの1曲。『Wild Wild Summer』は何だか懐かしい、これもまた夏らしいアップテンモネ曲。ギターがやはりグループサウンズのようで、加山雄三チックな感じが面白い。『Southbound Excursion』も爽やかなインストルメンタル曲。『3am op』も完全に渋谷系の王道的なサウンド。このように、どの曲も彼らのエッセンス満載で、レベルが高く、内容の濃い作品に仕上がっており、20年経った今聴いても全く古さを感じさせないところが素晴らしい。



アルバム『Camera Talk』が最初に発売されてから何と20年も経過しているが、今聴いても全く古臭い感じがしない。むしろ、何か斬新なサウンドにすら聴こえてしまうから不思議だ。『Camera Talk』はフリッパーズ・ギターの代表作であるばかりでなく、渋谷系の最高傑作でもあり、夏のこの時期にこそお薦めの1枚だ。
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