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小林麻央の旅立ち

乳がんと闘っていた小林麻央さんが、6月22日(木)に亡くなった。34歳と言う、あまりにも早い旅立ちである。



大学生時代に『恋のから騒ぎ』に出演していた頃から、小林麻央さんをテレビで見ていた。その頃から、美人でとても穏やかな性格ながら、芯のしっかりした清々しい女性と言う印象がとても強かった。そして、その後フジテレビのお天気お姉さんなどで人気は高まり、NEWS ZEROではその芯の強さが発揮された骨太ながらもハートのあるキャスターぶりがとても魅力的であった。



やがてキャスターとしてのインタビューが縁で2010年に市川海老蔵と結婚。

昨年5月に乳がんであることを告白してからも、常にマスコミで取り上げ続けられてきた。

そして、昨年の9月にブログを開設して以来、僕も毎日のようにブログを拝見してきた。亡くなる2日前の6月20日までブログをアップし続けた。闘病生活の中で入退院を繰り返し、アップされる写真からは元気な様子もあれば、体調がとても悪く、苦しそうな時も伺え、一進一退であることを伺い知ることが出来たし、日に日に痩せて行く姿を見るのが辛くもあった。

次元が全く違う話だが、自分もブログを書いている身として麻央さんのブログを読んできて、強く感じたことがあった。ブログは自分が"生きた証し"を綴ったライフログ=日記であり、麻央さんの場合は、ブログが"生きる希望"でもあり、ファンや家族への"遺言"でもあった。生きることへの執着と、最後まで諦めないという姿勢でメッセージを発信し続けた麻央さんの言葉一つ一つに、強い決意と覚悟を感じていた。

ステージ4のガンであることが公表されてからは、確率の世界では極めて厳しい状況であることは誰もが理解出来たが、それでもブログで元気な姿を拝見すれば、少しずつ回復に向かっているのでは、ガンであったこともいつか笑い飛ばせるようになる筈!と常に奇跡を願ってきた。

ガンであることを本人が初めて知った時に、恐らく感じた恐怖感や絶望感たるや想像を絶するものがあったと思われる。もし自分なら、家族に八つ当たりしたり、ヤケになって自虐的な行動に出てしまったと思うし、前向きに人生を考えられなくなっていたのでは無いかと思う。それでも小林麻央さんのブログには、辛さの吐露は多少あるものの、そこには常に前向きなメッセージがあり、自分のことよりも、同じガンと闘っている患者を励まし、他人への思いやりを欠かさない。。こんなにも強く、天使のような女性がいるものだろうかと驚かされた。自分ならとても出来そうに無い。

5月末から自宅看護となったことが公表された時は、もはや残された時間が短いことを誰もが感じた。しかし、それでも、少しでも、自宅で家族との穏やかで濃密な時間が、一日でも長く過ごせればと心から願って止まなかった。最後は家族に看取られて、少しでも安らかな家族との時間を過ごすことが出来たのであればと切に願う。

もっと、もっと、長く生きて、まだ幼い子供たちの成長を見守り続けたいと言う思いは強かったに違いない。それを考えると無念で、胸が張り裂ける思いだが、母がブログに綴った生きた証しは、いずれ理解が出来るようになる子供たちへのかけがえのない遺言になったと思う。

心から小林麻央さんの御冥福をお祈りします。


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