今田美桜が満を持して初主演となるドラマ、『悪女(わる)』が4月から始まった。これまで多くのドラマで魅力的な演技でとても印象に残っていたので、今回がドラマ単独初主演というのは何だかちょっと意外でもあったが、彼女を満喫出来るドラマがついに登場したのは何とも嬉しい限りである。
『悪女(わる)』は深見じゅんの漫画が原作だが、1992年に石田ひかり主演でドラマ化されてヒットした作品(この1992年版を覚えている人は、恐らく僕と同世代だろう(笑))。今回のリメイク版は今田美桜がパワー溢れる元気がOL麻里鈴(マリリン)を熱演している。
株式会社オウミに就職したが、会社でも日陰の部署である備品管理課に配属される。しかし、ここでわけあって今後の展開の鍵となる先輩の峰岸雪と出会い、慕うようになる。そして、色々な出来事に対して持前の明るさとパワーで乗り越えて行くことで、毎回配属が変わって行き、会社の中で成長・出世して行く物語。特に、男社会の中で如何に女性が生きていくかが大きなテーマとなっている為、魅力的な女性がたくさん登場する。
毎回部署が変わる中で登場するゲスト出演女優陣も豪華で面白い。初回は峰岸雪(江口のり子)との関係性が固まり、志田未来演じる営業の大井美加を支える展開に。そして第二話の人事部では、なんとオリジナルの『悪女(わる)』の石田ひかりが登場し、新旧のマリリンが揃い踏みとなった。他にも阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんが登場したり、今週放送された第3話ではマーケティング部に移り、石橋静可が登場。第4回には近藤春菜、富永愛が登場するらしいが、ゲスト女優陣もこのドラマの大きな見所である。
マリリンは入社前、スカイダイビングをした際のインストラクターに一目ぼれしてしまうが、その彼からT.O.というイニシャルが書かれたハンカチを受け取る。そして同じオウミの社員ということもわかり、入社してからT.O.さんを探すことが個人的に重要なミッションとなるのだが、このT.O.こと海外事業部の田村収を演じるのが向井理。他に毎回出演するのは江口のり子、鈴木伸之、清掃員の高橋文哉、等のメンバーで、なかなか楽しい主演陣となっている。
それにしても、このドラマの今田美桜がとにかく可愛い!ユニークなおかっぱの髪型と毎回何とも奇抜なファッションだが、マリリンの弾けるような性格に見事にマッチしていて、全く嫌みの無い楽しさ。そしてこの弾ける真っすぐな性格のキャラクターが、とても今田美桜にハマり役ではないかと思うので、今回初主演ドラマがこの『悪女(わる)』で良かったと思える、そんな楽しいドラマとなっている。出世に向けた今後の展開と、向井理との恋愛模様など、これから益々楽しみにしたい!頑張れ、美桜ちゃん!