こちらはマイケル・J・フォックス主演のラブロマンスだが、マイケル・J・フォックスも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの真っただ中で人気も絶頂だった頃であり、この映画も当時大ヒットを記録した。僕も当時友人とシネコンに観に出かけて、とても好きになった映画であり、特に映画全編の曲を手鰍ッていたデビッド・フォスターの曲に惚れ込み、それ以来彼の美しいピアノの旋律にすっかり虜となってしまったのだ。後に自分の結婚式に彼の曲を多用することになったのも、言ってみればこの映画の影響によるところが大きい。
そんな思い出のいっぱい詰まった『摩天楼はバラ色に』をこの度改めて観返してみたのだが、今観てもそんなに古臭い感じは無いし、とても良く出来た映画であることを久々に痛感した。やっぱり面白い映画は何度観ても面白いものである。
この映画はニューヨークを舞台にしているが、大学を卒業し、カンザスの田舎から憧れのニューヨークに仕事で出てくる青年ブラントリーをマイケル・J・フォックスが演じているのだが、僕もまさに当時ハイスクールでニューヨークに住んでいたので、本当にリアルタイムな映画であった。当時のニューヨークはまだ治安もそう良く無い状況で、グランドセントラル駅にも浮浪者が多くうろついていた。それでもニューヨークは世界一と言っても良いくらい外国人にも、そしてアメリカの田舎に住む人にとっても夢と憧れの街だったのである (映画製作当時のニューヨークにはワールドトレードセンターもまだ健在であったことも映画の中で改めて思い知らされる)。
ブラントリーはニューヨークに出てきた途端、採用して貰う予定だった会社が梼Yし、無職になってしまう。何とか遠い親戚のハワードが社長を勤める会社を訪ね、ハワードに自分を売り込んだ結果、郵便・配送係の仕事を貰えることに。そしてその会社の美しい女性重役のクリスティーに一目惚れしてしまう。何とか仕事で出世したいという野心、そしてクリスティーの心を射止めたいという一心で次第に昇り詰めて行くサクセスストーリーである。配送係をやりながら、席が空いた重役の部屋を借りて重役になり済まし、ばれないように一人二役をこなすところはあり得ない設定ながら、なかなかコミカルで楽しめる要素も満載。またハワードの奥様にブラッドリーが言い寄られるくだりもかなり面白い。
久しぶりにこの映画をまたじっくり観賞して、当時の自分に少し戻ることが出来たような気がした。客観的に見ても、この映画は今観ても古臭さを全然感じ無いし、時にシリアス、時にコメディー有り、時に少しお色気有りとバラエティーに富んだ内容に加え、上流社会のライフスタイルや摩天楼=ニューヨークを舞台にした設定の華やかさ、そしてマイケル・J・フォックスの演技の巧さとクリスティー役のヘレン・スレイターの初々しい美しさ、そして魅力的な脇役なども相まって、とても素晴らしい、一流エンタメ作品に仕上がっていると改めて感じた。更に忘れてはならないのが、やっぱりデビッド・フォスターの映画音楽も素晴らしいことを(特にヘレンとのシーンで流れるWater Fountainという曲の美しさ!)、改めて思い知らされたのだった。
最新の画像もっと見る
最近の「映画」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- TVドラマ(207)
- マイグルメ(157)
- 日本の城、日本の寺(95)
- トラベル(121)
- CM(51)
- 思い出の曲(40)
- 愛犬きなこ(87)
- 車(75)
- My Artworks(105)
- 音楽(336)
- デザイン(129)
- 漫画/アニメ(183)
- 特撮ヒーロー(32)
- アート(56)
- 映画(186)
- ファッション(144)
- ヒッチコック(12)
- マイケル・ジャクソン(8)
- 松田聖子(25)
- 芦川いづみ(70)
- ユナ(40)
- 小説(43)
- スポーツ(40)
- 好きな場所(124)
- マッケンロー(15)
- ブルース・リー、アクション(139)
- 何でもTOP 5(3)
- NEWS(3)
- ノンジャンル(48)
バックナンバー
人気記事