僕のマイケル好きはもうすっかり有名だが、マイケル数々の名曲の中でも、特に思い出深い曲は、幼い頃のマイケルが歌う『Got To Be There』だ。ジャクソンファイブや初期マイケルの有名な曲は『ベンのテーマ』や『ABC』、『I’ll Be There』などたくさんあるが、僕にとってはこの曲がNo.1だ。実は思い出の曲になったのは高校時代を過ごしたアメリカ。ラジオで聴いたのが確か初めてだったと思うが、そのシンプルながらとても純粋に心に響く歌詞には思わずハッとさせられたのを当時良く覚えている。 歌詞は、“僕はその時、そこにいなければいけないんだ。君が朝目覚めた時、僕は君の隣にいて、君をこの世に迎えてあげなくてはいけないんだ”という内容で、彼女が如何に自分にとって大切で、一緒にいたいかという思いを込めた、実にシンプルなラブソング。しかし、今になって改めて聴いてみると、新たに産まれてくる赤ちゃんに対しての言葉とも取れる。アメリカにいた高校時代には赤ちゃんに対する歌との発想自体が無かったが、親となった今、このように心境や環境の変化で歌の聴き方も色々と変化するものだと考えさせられた曲である。