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カリブ海の歌姫、Rihannaの新作

今、米国ではRihannaが熱い。つい先日3枚目のアルバム「Good Girl Gone Bad」がリリースされたばかりだが、シングル「Umbrella」が現在大ヒット中でBillboard HOT 100で1位を獲得。Rihannaはカリブ海で最も東に位置するリゾート、バルバドス出身という実に珍しい歌手で現在まだ18歳。先日旅行でカリブ海のアルーバに行ってきたばかりだが、バルバドスもかなり小さな島だし、この島から歌手を輩出するのは歴史上初めてではないかと思うので、恐らく地元でRihannaの人気は物凄いことになっているのではないかと思う。

彼女のデビューのきっかけも実に面白い。クリスティーナ・アギレラやイン・シンクなどを手鰍ッた大物プロデューサーであるイヴァン・ロジャーズが、奥さんとバルバドスに旅行中、たまたまRihannaを発掘。その後彼女をすぐに米国に呼び寄せ、DefJamの社長であるJay Zに引き合わせ、なんと12時間でアーティスト契約を締結したという、まさに嘘のような本当のシンデレラストーリー。彼女の低く、太くて、キレのある歌声は実に独特で魅力的だが、よくもこんな才能がバルバドスに存在していたものだ。19歳の彼女は、どうやらブランディー、ビヨンセなどの大ファンだったようで、まさに新世代のR&Bアーティストと言えるだろう。

R&Bとレゲーのエッセンスを取り入れたような独特なビートが気持ちいい、2005年リリースの彼女のファーストシングル「Pon de Replay」は全米/全英チャートで2位まで駆け上がり、クラブシーンで大ヒット。僕もこの曲は当時出張中の車のラジオで聴いてすぐに取り付かれ、誰の何と言う曲だろう? と思ったところから調べて、新人Rihannaであることがその後判明した。同時期に大ヒットしていたBlack Eyed Peasの「Don’t Phunk with My Heart」やPussy Cat Dollsの「Don’t cha」と並んで、実に耳に残るタイプの軽快なダンスビートだった。そして続くセカンドアルバムからは、SoftCellのカバーで有名な「Tainted Love」のリズムをサンプリングしたシングル「SOS」、以前紹介したNe-Yoが提供したバラードの傑作「Unfaithful」が共に大ブレイク。

そして現在サードアルバム「Good Girl Gone Bad」からは、シングル「Umbrella」が瞬く間にヒットチャートを駆け上がり、現在Billboard HOT 100で1位を獲得するという状況。「Umbrella」はPVもなかなかカッコいい仕上がりだ。今回のサードアルバムでは、そのアルバムタイトル通り、今までよりも大人のセクシーさ、bad girl的なイメージで制作されたアルバムで、Jay ZやNe-Yoもフィーチャーした傑作になっており、アルバム毎に確実な成長を遂げている印象を受ける。新しいR&Bとしての斬新さも感じつつ、80'sのような懐かしさも兼ね備えた作品だが、2曲目の「Push Up On Me」の冒頭が、ライオネル・リッチーの「Running with The Night」に似ており、3曲目の「Don't Stop The Music」に至っては、あのマイケル・ジャクソンの「Don't Stop Till You Get Enough」を大胆にサンプリングしたノリノリの作品になっており、実に軽快だ。

Rihannaはこれからが益々楽しみな大物新人アーティストなのだ。
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