そして、この大ヒットしているファーストアルバムリリース以降も、4枚のシングルを出している。『へでもねえよ』、『青春病』、『旅路』、そして今回5月3日にリリースされたばかりの『きらり』。
この4枚のシングルはどれも藤井風らしく素晴らしい出来映えだが、中でも最新シングル『きらり』が特に素晴らしく、思わず感動してしまった。メロディーは切なさとノリの良さを合わせ持つ絶妙な楽曲だが、今回特に気に入ったのは、その歌詞。僕はどちらかと言えばメロディーから食いつく方で、歌詞は曲ほど重要視して来なかったのだが、何故か今回は歌詞がとても心に響いてしまったのだ。その歌詞内容がこちら。
『きらり』
作詞/作曲: 藤井風
編曲: Yaffle
荒れ狂う季節の中を二人は一人きり さらり
明け行く夕日の中を今夜も昼下がり さらり
どれほど朽ち果てようと最後にゃ笑いたい
何のために戦おうとも動機は愛がいい
新しい日々は探さずとも常に ここに
色々見てきたけれどこの瞳は永遠に きらり
あれほど生きてきたけど全ては夢みたい
あれもこれも魅力的でも私は君がいい
どこにいたの 探してたよ
連れてって 連れてって
何もかも 捨ててくよ
どこまでも どこまでも
荒れ狂う 季節の中も 群衆の中も
君とならば さらり さらり
新しい日々も 拙い過去も 全てがきらり
無くしてしまったものを振り返って ほろり
時には途方に暮れてただ風に吹かれて ゆらり
息せき切ってきたの
行き先は決めたの
迷わずに行きたいけど保証はしないよ
何か分かったようで
何も分かってなくて
だけどそれが分かって本当に良かった
新しい日々は探さずとも常に ここに
常にここに ここに
色々見てきたけれどこの瞳は永遠に きらり
永遠に きらり
生きてきたけど全ては夢みたい
あれもこれも魅力的でも私は君がいい
どこにいたの 探してたよ
連れてって 連れてって
何もかも 捨ててくよ
どこまでも どこまでも
荒れ狂う 季節の中も 群衆の中も
君とならば さらり さらり
新しい日々も 拙い過去も 全てがきらり
歌詞を読んで『きらり』というタイトルもしっくりきたが、きらりと韻を踏む形で、さらり、ほろり、ゆらり、ひらりなどが上手く畳みかける。そして僕が特に気に入ったフレーズが、『どれほど朽ち果てようと最後にゃ笑いたい』。歳をとってきた自分には、そろそろこう言うフレーズが妙に心に刺さってしまうし、笑って死ねるなんて、まさに理想的な最後である。そして色々な解釈があると思うが、何とも美しいラブソングになっている。
曲自体は明るい曲調なのだが、どこか切なさを漂わせるところが返ってバラードとは違う意味で感動を呼ぶ。サビは何とも軽快で心が弾む曲調で、ホンダ『VEZEL』のCM曲に起用されているので既に聴いた人も多いと思うが、まさに新車に乗って出かける時の心躍る”楽しさ”を表現するのに最高のサビである。
藤井風の全ての曲の編曲を担当しているのが、Yaffle。先日『関ジャム』にも登場していたが、このYaffleの編曲センスもまた曲の完成度にかなり貢献している。曲と歌詞自体は間違いなく天才藤井印なのだが、下手をすると普通のアコギ・フォーク的になってしまいそうな曲に絶妙な“ひねり”を加えることで、更にャbプでどこか懐かしい雰囲気の中に、新しさを感じさせるアレンジになっているのだ。この『きらり』も、最初のサビは普通のアレンジで聴かせるが、2番のサビにはバックに絶妙な“不協和音”を入れており、これがまた曲に違った表情を与えることに成功している。
藤井風の曲はどれも完成度が高く、彼の才能が爆発しているが、ファーストアルバム以降、シングルが4曲溜まってきているので、そろそろまたニューアルバムにも期待したいところだ。益々の活躍が本当に楽しみである。
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