今週の金曜日でいよいよNHK朝ドラ、『虎に翼』が最終回を迎える。いつも朝ドラを観ていて思うが、半年というのはアッという間な気がする。ちょっと前まで『ブギウギ』を楽しんでいたかと思ったら、4月から『虎に翼』に変わり、そして早半年。今回主演だった伊藤沙莉の演技力はなかなか見事だった。中盤、寅子のキャラとそのポジションに少しギャップを感じて、ブログでも珍しく少し愚痴ってしまったが(笑)、伊藤沙莉の演技力は終始見事であったし、ドラマとしても総じてなかなか良く出来ていたと思う。金曜日の最終話までしっかり見届けたい。最近の朝ドラは、放送終了後に放送される“総集編”をいつも録画しているが、『虎に翼』も総集編を楽しみにしたい。
先週から今週頭にかけて、新潟編でモヤモヤしたままだったあの“美佐江事件”が見事に回収されたので、個人的にはすっきりした。美佐江はあのままでは絶対終わらないとは思っていたが、満を持して終盤登場した美佐江の娘、美雪のエピソードにより、美佐江が既に亡くなっていたこと、そして彼女が残していた遺書とも言えるメモ、そして娘の美雪が母と同じ“特別な存在”を目指す誤った道を歩もうとしていた中で、寅子は美佐江で引きずっていた過去の過ちを何とか修正することが出来たのである。美雪のナイフを寅子に突きつけるシーンもなかなか殺気があって見事であった(笑)。
美佐江と美雪の2役を見事演じ分けた片岡凛は、その怪演と美貌からこの朝ドラで大きな話題となった。決して全体を通した登場時間数は多くないのだが、朝ドラでは異色とも言える強烈なインパクトを残した。前髪をアップにした美佐江、前髪を垂らした美雪。新旧異なるセーラー服姿なども楽しむことが出来たのもなかなか貴重であった(笑)。
恐らくこれで片岡凛の株は急上昇した筈で、今後ドラマやCMなどに引っ張りだこになるのではないかと予想しているが、早速10月期のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』にも登場するらしいので、要チェックである。