『東京ラブストーリー』と言えば、当時一世を風靡したフジテレビの代表的な名ドラマ。最終回の視聴率はなんと32.3%を記録し、主題歌『ラブストーリーは突然に』も270万枚という空前の大ヒットを記録したことでも有名である。放映されていたのは1991年。まさに僕が大学4年生の頃だが、社会人になる前ちょうどタイムリーにこの社会人ラブドラマを観て、当時の社会人への憧れ、そしてそれまでの自分の恋愛模様とも重なり、完全に感情移入してハマっていたのを今でも良く覚えている。
再放送を録画してしっかり観ているが、やはりとても懐かしい!このドラマを観ると当時の自分に気持ちが戻るから不思議だ。今みたいに携帯電話もまだ普及していない当時、連絡手段は公衆電話と家の固定電話。家電話も子機もかなりデカイ(笑)。
約束の待ち合わせ時間にちゃんと行かないと、連絡もなかなかつかなくなる。そんなシチュエーションがすれ違いのラブストーリーを更に盛り上げた時代だ。特に第10話で、愛媛松山の校舎の柱に赤名リカの名前が刻まれていたのをカンチが発見するシーン、最終回、愛媛の駅ホームに残された“バイバイ、カンチ”と書かれたハンカチのシーンなどは涙無しには語れないし、再会後の何とも切ないラストシーンは今見直しても感動的である。
ひたすら一途、全てにおいて全力投球で気持ちに真っすぐな女性、赤名リカ(鈴木保奈美)。これとは対照的に、控えめで守られたいキャラのさとみ(有森也実)。愛媛から東京に出てきたカンチこと永尾完治(織田裕二)は元々学生時代から憧れていたさとみへの気持ちが残ったまま、まっすぐなリカにも次第に惹かれて付き合うようになるが、親友の三上(江口洋介)と別れて傷つくさとみを見てまた気持ちが揺れる。次第にリカの愛が重くなってしまった狭間で気持ちが揺れるカンチこと永尾完治。特に後半ではこの気持ちが痛いほど伝わってきて、何とも切ない。
当時真っすぐなリカとのハッピーエンドを期待した多くの視聴者からは、さとみがどうにもイライラするくらい優柔不断でカンチを惑わす態度が多くの視聴者を敵に回したのも有名となった。織田裕二もさすがに若いが、でも今とそう大きくは変わらないかも。鈴木保奈美はやっぱり若くて可愛い。みんな服装がダボついていて、コート丈も長い。髪型も古いのが何とも懐かしい。
今観ても忘れ難い名セリフが多く、恋愛模様の描写が実に丁寧にしっかり描いているし、脚本も大変良く出来ている。改めて観返すと、時にもどかしい王道のラブストーリーが実に巧妙に描かれていることが良くわかるし、主演者の演技もなかなか光るものがある。音楽を手がけた日向敏文にも当時ハマってサントラCDを借りて良く聴いていたが、小田和正の主題歌以外にもドラマ中に流れる切ない音楽が心を動かす。
一視聴者からの希望としては、今改めてその後のカンチとリカを描いた“続編”を見てみたいが、何とか復活しないものだろうか。特番でもいいので。再放送を見ていて、何だかとてもセンチメンタルになってしまった。
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