以前にも何度かブログに書いたが、僕にとってキンモクセイはどこか遠い記憶を呼び覚ます効果がある。昔小学生や中学生の頃、秋になると必ず通学途中でこのキンモクセイの匂いを嗅いでいたせいだろうか。キンモクセイの香りを嗅ぐと、何だか妙に懐かしい気持ちになる。五感の一つである香りが記憶と密接に結びついてプレイバック作用が働くのだ。
週末、我が家の近くできなこの散歩をしていて、もう一つ秋の風物詩を見つけた。
ススキである。ススキと言えば、昔箱根仙石原のススキを見に行ったものだが、実は自宅からすぐ近くの空き地でも立派なススキエリアを発見した。こんなに身近にも良くあったもんだ。今まであまり気が付かなかったが、今年は特にススキが多く茂っているような気がする。
秋の良い季節は意外に短い。気が付いたら段々と寒くなり、本格的な冬が訪れてしまう。この短い秋は、キンモクセイの香りを嗅ぎながらススキを眺められるちょっとした幸せなひと時をなるべく長く楽しみたいものである。
