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コルビー・キャレイはマリブの風

今年デビューしたばかりのコルビー・キャレイのデビューアルバム「Coco」を先週の米国出張時に購入した。少し前から日本の雑誌などでも取り上げられていたので気になっていたが、出張中のドライブのお供にと思い、ついに購入。アルバムジャケットの写真を見た時、ジェニファー・アニストンにも似たそのルックスにも興味を持ったが、アルバムの雰囲気と見た目の通り、彼女はマリブ出身の「カリフォルニアガール」なのである。アルバムはかなりアコースティックな魅力でいっぱいで、ややカントリーミュージックにも通ずる雰囲気を持っており、またナチュラルで爽やかなそのメロディーと歌詞は実に心地良いアルバムである。

コルビーは最初CDデビューする前、MySpaceで「Bubbly」という曲を発表したところ、1000万プレイを達成し、ついにレコード会社の大手も動き出した。彼女のャ潟Vーとして、レコード会社の戦略や都合でアルバムを制作することなく、自然に自分の思うままにアルバムを制作すること、そしてシングルヒット数曲で、残りのアルバム曲はアルバムの曲数稼ぎの為の捨て玉みたいなことは避けたい、つまりどの曲もアルバムを構成する上で欠かせないようなアルバムを作りたかったと言っている。そしてユニバーサルが彼女の方針にも合意して、ようやくCDの発売となったらしいが、そのCDは既に米国Billboardチャートによると100万枚を突破した模様。凄い新人が出てきたものである。音楽そのものは懐かしいようなオーソドックスな魅力がいっぱいの作品だが、その登場の仕方はまさにネット時代にふさわしい現代風なパターンとも言える。

それにしても、このアルバムは心地良い、暖かい曲で溢れている。そしてどの曲も3分ちょっとという短さも大変聴きやすい長さで好感が持てる。シングルとなった上述の「Bubbly」は大ヒットしたが、暖かい日差しのような曲だし、個人的にはサビのハモリが心地良い「One Fine Wire」、カントリー調でテンモフ良い「Midnight Bottle」と「Tailor Made」、レゲエ調の「Tied Down」などは特に素晴らしい出来栄えだ。
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