昨年記録的な低視聴率にあえいだ大河ドラマだったが、
夏菜主演の朝の連ドラ『純と愛』は好調。
更に、綾瀬はるか主演で華やかさを取り戻した
今年の大河ドラマ『八重の桜』は好スタートを切った。
これに加え1月8日からは、火曜日の10時枠に上戸彩主演の
『いつか陽のあたる場所で』がスタートし、更に同日11時枠には
戸田恵梨香主演『書店員ミチルの身の上話』もスタート。
かなり内容の濃い充実したドラマが勢揃いしている。
主演も、綾瀬はるか、夏菜、上戸彩、戸田恵梨香と言う
女優陣が揃って、華やかさなラインアップだ。
この中でも『いつか陽のあたる場所で』がかなり気に入っている。
罪を犯し刑務所で7年過ごした芭子(はこ)が、
出所してからの物語を描いているが、
自分が犯してしまった罪を背負い、苦悩しながらも
新しい自分の生き方を見つけていく再生物語となっている。
家族に籍を抜かれて孤独感と戦いながらも、
刑務所で知り合った明るい綾さんや、人情味溢れる
東京谷中の人々に支えられながら再スタートを切る。
綾さんはいつも明るく振舞って芭子に世話を焼いているが、
DVに苦しめられていた旦那を殺害した、
重い罪を背負いながら生きていた。そして最愛の息子も剥奪され、
芭子とはまた違った、深い心の闇を抱えながら生きていた。
芭子も彩さんも、いわゆる極悪人ではない。
しかし、一線を越えて罪を犯してしまったことは消せない事実。
ある意味、人間誰にでも起こってしまう可能性があるという
点では同情してしまう部分が多い。
また、そのような罪に行き着くまでの過程も、
恐らく多くの人間が大なり小なり抱えている
状況と重なる部分もあり、共感を呼ぶのではないかと思う。
芭子役には上戸彩。
罪を背負いながら、罪を後悔し、浅野温子演じる
母親や家族への想いを捨てられない女性をうまく演じている。
前にもブログに書いたが、
僕は昔から上戸彩の顔や雰囲気がとても好きだ。
良く見ると、決して完璧な美人顔ではないのだが(こんなこと言ったら
上戸彩には失礼だが)、どこかキュートで魅力的で、
好感が持てる顔なのだ。長年CM女王の座にあるのも頷ける。
これも彼女の持って生まれた資質なんだろうが、
うちの娘もこんなイメージの女性になって欲しいと常々思ってしまう、
そんな存在だ。
綾さん役には飯島直子。
芭子と同様、暗い過去を背負いながらも底抜けに明るい、
おせっかいな女性を見事に演じており、まさにハマり役。
昨年放映され、好評を博したドラマ『最後から二番目の恋』でも
小泉今日子や中井貴一とも息の合った素晴らしい演技を見せたが、
今回も上戸彩とのコンビで更にいい味を出している。
僕は元々暗い、影のあるドラマが好きで、
特に暗い過去を背負った主人公もの(記憶喪失系含め)、
不治の病系の話や親子愛に焦点を当てた物語などは
必ずと言っていいほどハマってしまうが、
今回のドラマも刑務所から出所してからの
再生物語という点で、”暗い過去を背負った”主人公
ものに該当する点で、僕のまさに好きなテーマである。
これに加え、好きな上戸彩が主演ということもあって、
まさに完璧な体制である。全10話となるが、
これからの展開に注目したい。
NHKはやっぱりCMが無く、集中して見れるのもいい。
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