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この長い8年のブランクと言う間には、ジャネットにとって色々な出来事があった。中でも一番は2009年、最愛の兄、マイケルの死である。その後はカタールの富豪との結婚なども経て、人生にもかなりの変化があったものと思うが、今回のアルバムは、そんな経験を経たジャネットの"今"を詰め込んだアルバムとなっている。
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まず聴いてみた全体の印象としては、"大人な雰囲気の上質なR&Bアルバム"。いい意味で肩の力が抜けているが、決して手抜きでは無い。また、アップテンモネダンスナンバーもあるので、決して地味なわけでも無い。下記20曲が収録されているが、どの曲も味わい深く、捨て曲が無いし、ジャネットが昔良く多投していたInterludeも無いので、全体的に引き締まった、バランスの良いアルバムになっている。
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そして、今回のアルバムは何と言ってもあの名プロデューサーユニット、ジャム&ルイスとの黄金タッグが完全復活しているのがとても嬉しい。ジャネットが勝手知ったる彼らによって、プロデュースもナチュラルに進んだことを伺わせるような、落ち着きのある仕上がりだ。
1. アンブレイカブル
2. バーンイットアップ!
(feat. ミッシー・エリオット)
3. ダム・ベイビー
4. ザ・グレイト・フォーエヴァー
5. シュッダ・ノウン・ベター
6. アフター・ユー・フォール
7. ブロークン・ハーツ・ヒール
8. ナイト
9. ノー・スリープ (feat. J. コール)
10. ドリーム・メイカー/ユーフォリア
11. トゥ・ビー・ラヴド
12. テイク・ミー・アウェイ
13. プロミス
14. レッスンズ・ラーンド
15. ブラック・イーグル
16. ウェル・トラベルド
17. ゴン・ビー・オールライト
18. ノー・スリープ
19. ノー・スリープ(AFSHeen Remix)
20. ノー・スリープ (PKCZ Remix)
一曲目、『アンブレイカブル』から、ジャネットらしい、とても心地良いハーモニーが奏でられるサビで早くも掴みはオッケー。2曲目、『バーンイットアップ!』はかなりノリノリなダンスナンバーで、一気にテンションが上がる。
4曲目『ザ・グレイト・フォーエヴァー』は、ジャネットのボーカルが、浮「ほどマイケルの声/歌い方にそっくりで驚かさせれるが、まさにマイケルが天国から降臨したかのような見事なナンバーはかなり印象的。また、7曲目の『ブロークン・ハーツ・ヒール』は、兄マイケルに対するメッセージソング。"天国でまたいつか会いましょう"、と明るいャWティブなタッチで歌い上げており、兄の死からある程度の年月を経てたどり着いた穏やかな心境地を伺わせるのは感無量である。『シュッダ・ノウン・ベター』、『トゥ・ビー・ラヴド 』、『テイク・ミー・アウェイ 』、『ノー・スリープ (PKCZ Remix) 』の4曲は、僕もかなりお気に入りの曲。どれもアップテンモネがらも切ないメロディーが心に響き、ジャネットらしい爽やかさが残る曲となっている。
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やはり、今回のアルバムは、とても大人っぽいR&Bアルバムになっており、いい意味で歳を重ねて熟成されたジャネットを堪能出来る。そこに、『Control』や『Rhythm Nation』の頃のような、若くてエネルギッシュなジャネットはもはやいないが、良い意味でリラックスした明るいアルバムになっており、トレードマークであるウィスパリングボイスがナチュラルに馴染むアルバムともなっている。進化した据えにたどり着いた、ジャネットの今を楽しむことが出来ると言う意味では最良のアルバムでは無いかと感じた。
結論=ジャネット、久しぶりの傑作である。