小机城址をきなこと訪れるのは今回で3回目ではないかと思う。まずは車をJR横浜線の小机駅近くのコインパーキングに停車し、最初に向かったのは“小机地区センター”。ここにお目当ての“小机城址ガイドマップ”が置いてあり、無料で頂けるのである。お城や城跡のガイドブックなども集めているので、これが前から欲しかった。
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そしてガイドマップを手に、いざ小机城址へ!小机駅からは徒歩10分程度。そんなに遠くは無いが、途中かなり狭い道路を抜けていく。小机駅の商店街はかなり寂れた商店街だが、やはり歴史を感じさせるような古い地主さんのお屋敷などもあって、城下町であった面影を僅かに残す。
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小机城址に向かう途中に、金剛禅寺という立派なお寺があったのできなことお参りをすることに。境内にはかなり立派なお釈迦様像が立っていた。ちょうど昨年の2月頃、小机駅近くにある『雲松院』というお寺を訪れたが、この小机エリアは、鎌倉街道と鶴見川が近くにあり、まさに江戸に向かう交通の要衝であった。また小机城の城下町として、多くの武家屋敷やお寺があったものと思われる。
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金剛禅寺を出て、JR横浜線の線路を超えて行くと幾つかの細めな路地があるが、左手にこんもりした森が見えてくる。これが小机城址だ。右手にはあの日産スタジアムがそびえ立つのを見ると、何とも時代の流れを感じる。案内版に従って、左手の道を進んで行く。
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小机城址の入り口はかなり地味である。しかし、ひとたび足を踏み入れるとそこはとても神秘的な手付かずな自然の空間が広がる。入り口には根古谷と言われる、城主の館や家臣の屋敷地として使われていた場所が記されていた。
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通路を登っていくと、左手にとても厳かな苧ムもあり、更に登っていくと右手に何とも見事な空堀が出現する。この空堀はかなり保存状態も良く、なかなか見事だ。長い年月、当時のままに近い形で空堀が残されているというのはかなり貴重な遺構である。
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更に登って行くと、簡単な門があり、その先に本丸となる広場が現れる。周辺には物見櫓があったとされる櫓台が数か所にあり、また兵器庫があったとされる井楼跡なども確認することが出来る。
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空堀を橋で渡った先には二の丸広場がある。ここもかなり広いエリアで、その昔はこちらが本丸として機能していたとの説もあるようだ。
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空堀はかなりの規模で、本丸と二の丸を囲うように出来ており、敵からの攻撃を防いでいたのだろう。この空堀や土塁こそが、小机城址最大のみどころだ。
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前回訪れた時は、比較的暑い時期に訪れたので、汗だくになって、蚊や虫も多くて大変だったような記憶がある。今回は登っても汗をかくことなく、虫もいないのでとても快適に見学することが出来た。やっぱり城址巡りは涼しい季節にするのがベストである。そして、近所にある城址の中では、やはり小机城址が一番立派な規模で、遺構も多く残されているという意味では歴史的価値のある城址と言えるであろう。4月には小机城址まつりも開催される予定だが、昨年は残念ながらコロナで中止に。今年は何とか開催出来ると良いのだが、もし開催される場合にはぜひまた訪れてみたい。