手塚治虫が他界してからもう20年が経ってしまったと思うと時間の流れは本当に早いものである。僕は小学生の頃、将来漫画家になりたいと思っており、当時手塚治虫に自分の描いた漫画と手紙を送り、返事のサイン入りハガキが戻ってきたことは以前ブログにも描いたが、熱狂的な手塚治虫ファンであった僕にとって、この時の出来事は一生忘れられない。手塚治虫は、まさに僕にとって憧れていた人であった。その意味では本展示会でまた手塚治虫の魂に触れることによって、小学生当時の自分にも戻れたような気がして、感無量であった。
本展示会では、手塚治虫の描いた漫画の直筆原稿が数多く展示され、また手塚治虫の生涯を通じたテーマであった「人間とは何か」、「生と死の本質」などに迫る内容。特に今回改めて感動したのは、手塚治虫が小学生の時に描いた漫画の直筆原稿が展示されていたが、小学生が描いたとは思えない程の漫画のうまさと絶妙なタッチ。そして、「ストーリーテラー」としての手塚治虫の凄さ。手塚治虫を目指した漫画家は実に多いが、やはり彼は「天才」であり、漫画を描く為に産まれてきた人であることを改めて痛感した。また、手塚治虫は昆虫博士であり、当時手帳に細かく描いていた昆虫の絵を見て、その昆虫へのこだわりとディテールの素晴らしさに改めて感動してしまった。
手塚治虫は、日本が世界に誇れる歴史上の人物の一人であると思う。彼は60年の生涯で、常に「生と死」について問いかけながら、「ブラックジャック」やライフワークともなった「火の鳥」の中で語っていった。自我を持ったアトムが抱えていた苦悩もまさに人間とは何か、生と死とは何かを追求した結果でもある。
今回、展示会場では多くの手塚治虫グッズを販売していたが、このグッズも本展示会で楽しみにしていたものの一つ。まずは展示会のパンフレットを購入し、藤子不二雄や浦沢直樹等多くの漫画家に影響を与えた手塚治虫初期の名作、「新宝島」の復刻限定版を即買いした。この限定パッケージは8000円近くするが、「おやじの宝島」という幻の漫画なども封入されていて、ファンとしてはたまらない仕様になっている。
また、ビリケン商会の鉄腕アトムソフビ(敬礼タイプ)を思わず購入。鉄腕アトム関連グッズや本はコレクションしているが、この手の大きめのソフビはずっと前からほしかったので、10,500円だったが今回は迷わず購入。他にも何冊か本を購入したので、収穫の多い展示会となった。
今年は手塚治虫生誕80周年ということで、日本、海外で様々なイベントが開催されるが、中でも注目なのは「MW (ムウ)」の実写映画化と、あの手塚治虫の代表作でロボットの元祖でもある、「鉄腕アトム」が「Astro Boy」としてハリウッドで映画化されるということ。ハリウッド版は今年10月23日に全米公開されるが、展示会でも映像を流していた。既に映画の予告編が2バージョン公開されているので、下記ウェブサイトでぜひ見て頂きたい。あのニコラス・ケイジが天馬博士の声をやることも話題だが、微妙に違うアトムもまた面白い。日本でどのように受け取られるか注目である。
http://www.astroboy-themovie.com/
それにしても、今年は手塚治虫生誕80周年の今年は、多くのイベントや復刻本が刊行されていて、ファンとしては最高の年となりそうだ。そして極め付けが上記ハリウッド版鉄腕アトムで締めくくられるが、今年一杯手塚治虫関連から目が離せそうにない。
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