・連合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実
(2011年12月23日より公開 役所広司・玉木宏・阿部寛・香川照之出演)
太平洋戦争開戦から70年、そしてその開戦の火ぶたを切った「真珠湾攻撃」で活躍した連合艦隊長官山本五十六を題材にした映画。
ストーリーはかなりマニアックで太平洋戦争前後の歴史をあまり知らない人はちょっとついていけないところがあるかもしれない。主人公の山本五十六も今の若い人は知らない人が多いのでは。
ただ山本五十六役の役所広司の演技はかなり迫力がある。戦争を起こさせまいと色々な行動を行う一方で、上層部や世論に押され、やむを得ず無謀な戦争に参戦し、多くの仲間が戦死していく状況での五十六の表情一つ一つが印象に残った。特に最後のシーンは必見だと思う。
ストーリーも五十六の部下の海軍兵士・新聞社の記者・五十六の家族・親友などとのやり取りが丁寧に描かれていてそこから山本五十六の信念がわかり、歴史をあまり知らなくても人間的なドラマとして飽きずにみれるのではないかと思う。
「坂の上の雲」では陸軍の騎兵隊長を演じていた阿部寛。この映画では海軍に転職しています。
ちなみに乃木陸軍大将(柄本明)もこの映画では海軍大臣となっています。