・「マイティ・ソー」(7月2日より上映中 クリス・ヘムズワース,ナタリー・ポートマン,浅野忠信,アンソニー・ホプキンス出演)
北欧神話と、現代アメリカの科学技術が融合したストーリー、主人公で体格も性格も傲慢さがうかがえるアスガルドの王候補ソーが、挑発にのって、安易に氷の巨人に戦闘を仕掛けてしまう。それを見た父親である王オーディーンに王失格の烙印を押され、すべての能力を奪われた上、地球に追放されてしまう。(この話の流れは「孫悟空」に似ていると思った)
地球では、磁場の研究を行っている女性研究者と共に、武器であるハンマーを取り戻そうとするが失敗し、己の無力さを痛感する。
一方、アスガルドでは、ソーの弟であるロキが自分の出生について、父親から知らされたことにより、それに対する兄への葛藤からソーとその仲間に対して、様々な妨害をしかけソーを窮地に追いつめる。その後ソーはどのような変化を見せるのか。
ストーリーはこれといったひねりもなく、よくまとまっていると思う。ちょっとロキの行動が意味不明なところがあるが、そこは兄弟、父子としての彼自身の葛藤なんだろうなって思った。続編があるということで、エンドロール後にその予告編がある。それで次回作の内容もある程度予想できるだろう。
あと3Dを意識してかアクションシーンが多かったが、動きが素早いからかごちゃごちゃしていて少々見づらかった。
ヒロインである女性研究者は「ブラック・スワン」に出ていたナタリー・ポートマンが演じる。個人的に彼女よりむしろアスガルドの女兵士役の演技の方が印象に残った。
日本からは浅野忠信がアスガルドの兵士役として初めてハリウッドの映画に出ているが、あまり見せ場がなかったのが残念。続編に期待。