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ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ - goo 映画
面白かったです。
昔の恋人が堤
夫は浅野
求婚する年下の妻夫木
なんとまあ、女のとして見事にゴージャスなモテっぷり(笑 混同混同)。
大谷がぐじぐじぐじぐじ語る(当然苦悩をかっこつけて)、
高きから低きへ流れる水のような素直さは、きっと沼を隠し持っている
とかなんとか・・・
佐知が鈍そうで、浅はかそうで、なのにびっくり大胆でしかもポジティブシンキング。
ウエーブのかかった髪型はホステスの記号なんだろうか、広末が警察の廊下で本妻の松とすれ違う時に見せた、勝ち誇ったような笑顔。
愛人にも5分の勝気。メガネをすると、インテリ・ホステスっぽかったですね。
キャストがばっちり。
山本未来 これは良く似合ってました(いつも違うなあ・・が多かった(笑)。
辻と万引き 工員岡田の求婚 原作にない部分を膨らませた脚本のお手柄なのか、太宰の「ナルシストゆえのアホさ」や、佐知がどっこも哀れに見えない、嬉々として困ったちゃんの女房をしているようにも見える。
原作は短編で太宰のウマい、まことにウマい軽妙さ、
お得意の女の立場から書いている、「女生徒」を初めて読んだとき、男がこんなことを書くなんて、こいつは油断ならんと思った(笑)
それこそが創造する人、太宰の冷静な計算(これはウケるな)がチラチラする。
男のダメさや身勝手に寛容で、男の不始末のために身を呈することもなんなくやってのける、図太さと力強さ。
「甘ったれでダメなボクのことで苦労できてシアワセでしょ?一緒に死にたくなるなんて君は運がいいね」と言いそうだ。
「自分に尽くしてくれる女」を見抜く能力が卓越している、とにかく自己チューの太宰自身による自己肯定。こんな女性だったいいなの理想的なキャラの構築かと。
あんた、自分のこと、破滅型っていうけど、それってただのポーズですから、残念!
(すいません古いっすね (c)ギター侍)
ピカソほどの悪魔じゃないけど、「死にたい詐欺(最後は実行)」のやや悪魔かな。
ヴィヨンの妻
松たか子:佐知
浅野忠信:大谷
室井滋:巳代
伊武雅刀:吉蔵
広末涼子:秋子
妻夫木聡:岡田
堤真一:辻
光石研
山本未來
鈴木卓爾
小林麻子
信太昌之
新井浩
工員(妻夫木)が佐知を好きになるのは、大谷に心酔してるからで、大谷が愛した女だからだろうと思う。
辻は野心家で自尊心も高い、なのに小ズルくて小心者、女の純心なのかお人よしで愚かなのか理由不明の腹のすわり具合に、自己嫌悪に堕ちている。
生きてりゃいいのよ、あんたアホみたいにいろんなこと考え過ぎだって。
インテリである大谷の面目なんてどっこもなくて、なんだか笑えた。
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