出かける時には ハンカチを忘れずに

　　映画を見るのに余分な情報はいらない、という方は読まないように

「ネバーランド」
監督マーク・フォースター　「チョコレート」ハル・ベリー主演

ジョニー・デップは　燕尾服を着た19世紀末から20世紀頭　浮世離れした男を演ずるとドンピシャ
　　彼への文句はどっこもありません。

不思議な映画だ。大きな事件も、怪奇現象も、ロマンもない　ものすごくおもしろいわけでもない　たぶんＴＶでやっても二度と見ないと思う。
でも　帰りのクルマの中でＪポップのカセットを切った。

中盤ほどから涙がぼろぼろ出た。確かに私は涙腺が弱い　堤防決壊が早いのでこれはマズイかも、という映画は絶対一人で行く。
根拠なく大丈夫と踏んでいた。 誘った友人は都合が悪かった。月末でした。
クレジットタイトルではもうどしゃ降り。　

館内中,嗚咽とすすり泣き。左隣のしょっちゅうケータイ・チェック娘も
右隣のキャラメル味ポップコーン（これ大好き）の同年代おばさんも　　　
　「うううううう　　ずずずずっ」　
　　　　　ガサコソ　ガサコソ（たぶんハンカチかテッシュを探してる音）　


芝居が不評でへこんでる劇作家
孤独感に苛まれている劇作家の妻
父を亡くし傷つき悲しむ子供達
生活苦にあえいでいる未亡人

ネタバレではないと思う　ジョニ-・デップのことを好きな人ならわかるピーター・パンはデップだ。

ダスティン・ホフマンを出したのは「フック（1991）」という映画で船長をやったことへの監督のリスペクト、と思う。