タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

羨望と憎悪にまみれて

2005-09-23 | 
「アッコちゃんの時代」 新潮社 林真理子著

この作家はいつもメジャーが嫌うであろう女に対する擁護論を得意としている。

「JJ・ファッション」丸の内のOLを味方した記憶がある
いかにも家柄のいい(たぶん、親のコネで一部上場に勤務しているであろう)女の子達を「かわいい」し、なにより男性はこういう女の子が好きなんだから、それでいいのだと。


19歳で(学友の母から略奪)地上げ屋最上興産の愛人 風吹じゅんの夫を略奪 結婚 出産
現在、日本のおばさん世代?でこの実在する「アッコちゃん」を知らない人はいない
彼女の過去 現在の詳細を知りたい人は少なくないと思う。
ワタシも知りたいから読んだわけで
文学としてどーこーは全く念頭になく読み進んでしまいました。

作者は「女の厭らしさと狡さ」を書かしたら日本イチだったけれど、どーもご自身結婚して出産して、シアワセが災いして丸くなられたか。


小説と現実がどれくらいシンクロしてるのかわからないが・・・

作者によれば
「誘うこともなく、男たちが好きで寄って来てしまう女なんだから 仕方ない」


というわけで
現在も大変幸福で 世間が望んでいる「アッコちゃん」の行く末とは真反対に
バブルの頃とナニも変らぬ、派出でゴージャスで 羨望と憎悪の対象にして不足ない様子であるらしい。


中学からの親友(後の「尾崎豊」の妻)との「勝ち戦」しかしたことのない女の会話は感嘆する。
「ナニが得で損か」 二つの選択肢だけで勝ち抜いていけた動物的な勘の良さ、バブル時代、強欲な細胞組織のなせるところか
似た性格の最強タックルだったらしい。


林先生がどう描こうと 「アッコちゃん」の言い分に同意はできませんけど
一度はやってもいい「ウラヤマシイ」人生じゃないかな、が正直なところです。

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2 コメント

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憧れのアッコちゃん (オータム)
2005-09-24 22:07:47
この本を読んでからアッコちゃんに興味津々。いろんなところを辿ったら今月発売のグラマラス(講談社)の雑誌に

川添明子さんのインタビューが載っておりました。欲がない感じの人です。アッコちゃんの親友である尾崎豊夫人の本も買っちゃおうかなあなんて思っているところです。アッコちゃんブームなるか?
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ブーム! (タネ)
2005-09-25 00:55:01
こういう人生がやれるのは、神様からいろいろ戴いてる人だけですよね(笑

朝イチでグラマラス読みに(立ち読み)してきます

ありがとう!



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