サワディー・クラップ
2021年も半分を過ぎオリンピックも始まってしまったのですね。
旅行業界の話をすると愚痴と溜息しか出ません。
2020年3月から一般の観光客は激減、
現地旅行会社を利用する方など限りなくゼロに近い状況が続いています。
多分、いや間違いなく年内も確実に今の状況が続くでしょう。
普通に考えたら1年以上売上がない会社が存続する事は極めて困難です。
2年となれば・・・
休業届けを出している旅行会社もありますが、
いざ再開となった時に元のスタッフや旅行業経験者がすぐに揃うのか?
それを考えると苦しくても何とか他の仕事をしながらでもスタッフをキープするしかない。
当然、「そんな事までして会社に残りたくない」と辞めていったスタッフもいますが、
再開時に呼び戻せるかと言うと?
まずは残ったスタッフを優先で仕事を回していくことが最優先。
すぐに元の状態に戻るとは思っていないので、
辞めていったスタッフが仕事に戻りたいと言っても、
戻れるのは再開後さらに1年経過した頃からになるでしょうね。
絶望感に苛まれるのは仕方がないですよね。
私は1995年に阪神淡路大震災で売上の98%の未回収(実質回収不能)を経験しており、
しかもその後1年間はやはり売上は通常期の10%程度。
その時には取引先などで多くの死者を見てきたので、
その時の悲しみ、悔しさに比べるとまだ耐えられる状況。
しかし、タイ人スタッフにそれを理解させようとも思わないし、
理解して欲しいとも思っていません。
自分がこの苦境をどのように対応していくか?
1人で苦しむのか?
皆で協力して耐え抜いていくのか?
人それぞれで仕方がありません。
企業にとって人材は宝です、財産です。
その人材は企業に対し親なのだから・・・
親子のような扶養義務を押し付けてもらっては困ります。
幸に弊社は最初から「自分の給与分は自分で稼ぎ出せ」を雇用前から話をしています。
内勤で売上に直接関与しないスタッフにも、
最良のサポートをすることによって売上に貢献していることは理解させてきてました。
今残っているのは創業当時のスタッフばかりです。
今、自分に何ができるか?
今、自分は何をしなければならないか?
みんなで協力して何をしていくのか?
それを考えられるスタッフが残っています。
幸にも2月から始めたテイクアウェイ、デリバリー専門の飲食が軌道に乗っています。
彼らが頑張っているから、
私は他の仕事で売上て彼らをサポートしていく、
それが私の仕事であり旅行会社を存続させる原動力でもあります。
早期終息を勿論切に願っています。
しかし、冷静に考えてワクチン接種が進んでいても終息には程遠い状況だと判断して、
あと最低6ヶ月耐える覚悟は必要と思っている毎日が続きます。
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