猫の里親をさがす会★亀有ちびにゃんず

外で生きていくのが困難な猫たちの里親さん探し。また、そういった不幸な命を増やさない為にTNR活動をしています。

両目の見えない、いっちゃん

2011年07月27日 | Weblog
先日、両目が見えていない小さな子猫を保護したと電話がありました。

猫を保護したのはTNRで知り合ったAさんという方で

家の近くでピーピーと鳴いていた生後1ヶ月過ぎの子猫でした。

きっと母猫とはぐれてしまったのでしょう。




抱き上げて顔をみると目がだいぶやられてます。


猫風邪をこじらせた後遺症で、もう目が見えていない状態でした。












取り急ぎ里親さんを探すまでの間、Aさんと私と交代で看病しましょうという事になりました。


昼間お仕事をされているAさんに代わり、


私が会社へ一緒に連れて行き、


夜はAさんの家で面倒を見る。










全盲だからお世話がいろいろ大変だろうと思っていた私ですが


当のいっちゃんはまるで目が見えているかの様に


トイレの場所を1回で覚え


ドライフードをもりもり食べ


お皿から上手にお水が飲めるようになりました。








会社では、危なくない時を見計らってケージから出すと

ちょこちょこ部屋中を探検して回り

一つ一つを確かめるように

手で触れ、においを嗅ぎ確かめます。












ちょっと目を離した隙にどこかへ潜り込み

スースーと寝息を立てていたいっちゃん。

音や匂いが頼りのいっちゃんは、

「いっちゃん!」と呼ぶとひょこひょこと側に来て

背中をやさしくなでると、しっぽをピーンと立てうれしい気持ちを表現してくれました。




いっちゃんの産まれてからのひと月・・・

母猫から産まれて目が開いてから、

目が見えなくなるまでの間に

母猫の顔や、一緒に産まれた兄弟の顔

それらが目に焼き付いていればいいなと思いました。









病院で目を覆っている膜を出来るかぎりとっていただいたけど

やはりいっちゃんの目には何も見えていないようです。







いっちゃんに聞いた訳ではないけれど、

見えていない事を不思議にも思っていないし、

自分の事を可哀想だとも思っていない。

これが普通なのだと思っているに違いない。




いちゃんは元気いっぱいなどこにでもいる仔猫なのです^^





いっちゃんは、保護主Aさんのおかげで里親さんが見つかりました。

猫が大好きで、猫に関してはいろいろな事を知っている方です。

いっちゃんの門出に立ち会えなくてゴメンね


いっちゃん、おめでとう!