静かな日曜日、久しぶりに、読書日記更新。
別宅の朗読空間というところに気長に書いています。
といっても、わざわざリンク先を訪ねて頂けることもないかもしれません。
今日は丸写ししてみます(笑)
今、「荷風追想」という岩波文庫(多田蔵人 編纂)の本を読んでいます。
59人の語る、永井荷風なので、
少しずつ読んではチラチラなにかしら書いています。
今は、幸田文さん。幸田露伴さんのお嬢様です。 …
まあ、一応、ページリンクも( ॑꒳ ॑ )
荷風追憶…( I )幸田 文「すがの」10/59
国府台という地名が出てきました。私にも懐かしい土地です。
真間川の桜が美しい。まだ土肌の見える土手のある時代にタイムトリップしてみたいです。
そして市川というと、東京のいちぶ、なんとなくわかる気がします。
<すがの>
幸田さんの章を読みはじめて「濹東綺譚」を思い出しました。
もしかして…いや、きっと含んであろう、この文章のなかに「濹東綺譚」を感じました。そして永井荷風が「すがの」にみごとに登場します。どきどきしました。
だって…玉ノ井停車場を降りて、ゆるゆると土地に誘われて心遊びながら歩く「濹東綺譚」のその場面と、幸田さんの章の冒頭がなぜか、重なってゆくからです。一緒にお散歩しながら、もしかして、そろそろ…と思うと永井荷風、その人があらわれるのです。お雪が登場する出会いの場面を想いました。
そして、お父様の幸田露伴と交わす様々なお話を通じて、永井荷風その人がありありと映ってきます。
向島、すがの、といふ土地での父幸田露伴との暮らしを、風薫るようにお話して下さっています。また、向島の漢字が「向嶋」というのも気にいりました。
すがの、菅野のひとたちの目に映る、永井荷風もみせて下さいました。
私は、この章が大好きです。
市川市文学ミュージアム「荷風忌」2017・2018年
真間川散歩の永井荷風先生です。
真間川の岸辺
http://poesie.web.fc2.com/mamagawa.html
素敵なサイト発見
市川に住む者にとって、真間川は最も親しい川ではないだろうか。かっては風光明媚な入江があり、鮒がつれ、うなぎがとれ、蛍が舞い、人々が泳いだ、というこの川は、残念ながら今では一時期よりは澄んだとはいえ、その面影は人づてに話を聞くのみである。しかし、それでもなお、尋ねればその片鱗をいくばくかは残してくれている。昔を振り返りつつ、今を思いながら、その岸辺を散策してみたい。/真間川の岸辺 サイトより
荷風追憶…( I )幸田 文「すがの」14頁、読了。
自分の思った感想を書く、言う、というのに
ほんとうは抵抗があります。
でもこの御本『荷風追憶』をよむ前に、私のぶろぐを読んだとて…
大した色眼鏡にならぬだろうと信じつつ、言葉にしています。
そもそも、自分の思うことを言葉にするのが…怖い私だからです。
ほんとうは抵抗があります。
でもこの御本『荷風追憶』をよむ前に、私のぶろぐを読んだとて…
大した色眼鏡にならぬだろうと信じつつ、言葉にしています。
そもそも、自分の思うことを言葉にするのが…怖い私だからです。
さて、荷風追想( I )…次は11人目のお方です。
巌谷栄二「木曜会と荷風先生」11/59
「大語園」をおつくりになった、児童文学研究家でいらして、お父様は明治から大正にかけての作家、児童文学者、俳人の巖谷小波(いわやさざなみ)さんです。
どんなお話が伺えるのでしょう(ㅅ •͈ᴗ•͈)