たまに手に取ってしまう貴志祐介。
最初はさに借りて『クリムゾンの迷宮』を読んでしばらく嫌な夢を見そうな怖さだったのを覚えている。
再びさに借りて読んだ『天使の囀り』のもやっぱり怖かった。
出張に行くときなど、江戸川乱歩や横溝正史持っていくことは結構あったけど、彼らの本の怖さはある意味様式美。
どっぷりつかって現実逃避するにはちょうどいいのは、確固たる世界観があるけど今の現実ではない時代設定であるのも1つなんだろう。
そういう点では時代は近かったり遠かったりするけど、恩田陸の本はある程度読むと、どういう切り口でも恩田ワールドと分かるので、
昔『球体の季節』を読んだ時のようなうすら寒いような尾を引くような読後感は、今はあまり持たない。
反して貴志祐介は多作でもないし、思い切り大きく取り上げられることもなかったように思うし、このジャンルに私は明るいわけでもないので、ふと怖いものみたさのタイミングで見つけた時に店頭に並んでいたら買う、くらいのスパンなので、なかなか頻繁にコンスタンスに読んでいた訳ではなかった。
それでもwikiを見て著作を確認したらわりと読んでいたようで、『十三番目の人格 ISOLA』は覚えていないけど読んだような気がするし、『青の炎』はあとに残った感覚を覚えているし、『新世界より』はヘビーだったというのは記憶している。
舞台設定が現実でなくても現代作家のなので、読んでしまえばリアルに怖いのは分かっているのは十分学んでいる。
そして今回。
『悪の教典』が映画化されるのにあわせて?文庫化になったのか、山手線の中づり広告でポスターをはられているなんて露出。
えー、ちょっとそれに乗って買うのもどうよ?と思いつつ、帰路の読み物としてTARZAN(笑)を買いに近場の本屋に行ったのだけど売っていなくて、仕方なく?買ってしまった、『悪の教典』。
まだ2章しか読んでいないけどやばそうな感じがする。
あー、後半怖いけど止まらなくなりそう。涙
上下巻というのも嫌な予感を増幅させるし…。
まあ、こういうのが読書の醍醐味のひとつなんだよね。
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