むかしのことふと思い出した

随分むかし、昼休みが終わりこれから仕事と思っていたらコーヒー飲みにいこかとＯ君がやってきた。Ｏ君は入社2年目だがエリート中のエリート。Ｏ君がきたのでコーヒー飲みに行きますと職場から２０メートルの喫茶店に出かけた。喫茶店に入ると外に1名しか客はいなかった。コーヒーを注文するまもなく店員が入り口の分厚いカーテンを閉め、店内は薄暗くなった。？？？何？。Ｏ君はニヤニヤしている。店内には舞台があって照明が点くと上半身裸の女が鞭を持って立っている。そこに裸の女が引き出され鞭打ちＳＭショーが始まった。ショーはすぐ終わったがコーヒー代は一般的な値段だった。オーナーの趣味？。たぶん。いくら昔でも仕事サボってそんなことしているのがバレたら大目玉だ。風営法違反で警察の手入れがあれば、「動くな」となったかもしれない。ショーが始まって真っ先に考えたのはガサが入った時の言い訳だ。この店は警察本部からさほど離れていない。地下鉄駅の改札口から地上出口の間というまさかという場所だ。この店にはほんとうの顔があり、日中は喫茶店、夜は秘密のＳＭクラブが本業だった。数か月後警察が手入れしたという新聞記事で本業を知った。手入れの後某所に移転してまた営業中に手入れが入った。その後は新聞記事にはならなかった。実利？好き者？・・どっちもかも。