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(2019年2月15日了)
『愛の肖像画』は、版画によって思いを伝える『に・褒められたくて』シリーズの別バージョンだ。
鉛筆画では、バストアップに絞り、他は何も描かないつもり。男の顔は履歴書。なにしろ〈顔〉を描きたいのだ。
一点もののため、相手に作品をお渡しすることができなくなるが、“愛の熱量”は直接描いた方が伝わるはず。
もしも「欲しい」と言ってもらえたら、一度展覧会でご披露させていただいた上でお渡ししよう、そう思っている。
自分が影響を受けた人、好きな人を正面きって描き、それを直接ご本人に見てもらう。
そのとき、にっこり笑って握手できたら素晴らしい。
今回は、イラストレーターでありアートディレクター、“ソラミミスト”としても知られる安齋肇さん。
5年前、町田市民文学館〈ことばらんど〉で催されたイベントに出演された安齋さんをつかまえて「描かせて下さい!」と。
その場でお写真を撮らせていただいたのだが、それからまもなく、
日々の出来事を描き綴る『オレ新聞』に掛かりきりとなってしまい、そのまま棚上げしてしまっていた。
このオレ新聞プロジェクトが終了したタイミングで取り掛かり、そして描き上げた。
再びお会いすることが叶ったのは、2019年2月15日のこと。
東京港区は虎ノ門、JT本社ビル1階の〈Rethink Lounge〉で、安齋さんがホストをつとめるトークイベント「空耳人生 友の会」にて。
予めご連絡すると、この日、見ていただけるというお返事をいただき、持参した。
「僕からお願いしておきながら、こんなに遅くなってしまいスミマセンでした。鉛筆で描きました。見て下さい!」
段ボールで作った手製のカルトンを拡げると、「うほっ、これ描くの大変だったでしょ~、オレ若いな~」と安齋さん。
確かに。2年も寝かせてしまったせいで、髪型や髪の色まで違ってしまっている。
忘れたころに連絡してくる、そんな失礼な輩を、それでも温かく迎えてくれた安齋さんに感謝。
「安齋さんを思い、しっかりと濃密な時間を過ごしてきました」と僕。
「(しばし沈黙)…で、何か書くんだっけ?」
「ハイ。一言、なんでもいいので絵の上に書いて欲しいんです」
「えっ、ここに!?ここには書けないよ~」と言いつつ、心優しい安齋さん「ここになら書けそう」
と、絵の下にシルクスクリーンでプリントしてあった〈愛〉にかぶせて〈LOVE〉と、
そして、その脇に〈very very very thanx〉と!
これぞ僕が望んだコラボレーションのカタチ。愛の成就!
安齋さん、ありがとうございます!
第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展の出品作品です。
会期までに作品テキストを小出しに更新していきます。
会期は、2月18日(土)〜4月16日(日)
場所は、川崎市岡本太郎美術館
です。
ぜひ見に来て下さい!
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