私達のあゆみ 第72話
2月に入り、ボルドの状態は落着いていました。
昨年の発作前は、薬の量を少ない量から
少しずつ様子を見て増やしていたのです。
でも、あの大発作、生死をさまよう発作後からは
また同じ思いをする位なら
発作が完全になくなるように
体重に対してMAXの量で調合していただいたのです。
そのおかげで
退院して1ケ月以上経っても発作は起きません。
「もしかして・・・、もう治ったのでは?」
ボルドの回復力は奇跡と獣医さん達のおっしゃっていたので
発作の方も奇跡が起きて治ったのかもしれないと
期待をしながら、日々を過ごしていました。
期待はしつつも
手放しに喜べないので
ボルドの小さい変化も見逃せません。
やはり、神経質になる事も多々あります。
たとえば、
ボルドが突然、座って体を足で掻くだけでも
ボルドの体が揺れて振動が私達に伝わると
ドキッ!!としてしまうのです。
何で驚くかと言えば
発作時の痙攣の音と同じような振動なんです。
伏せる時にいつもより大きな音を立てて
バタっ!!と倒れても同じように驚いてしまいます。
私達が神経質になりすぎてもボルドには
ストレスなのかもしれません。
でも、気にせずにはいられないのです。
夜、寝ていても同じです。
少しの物音でも、目を覚ましてしまいます。
こんなに神経を張り詰めているマーボー家には
心を和ませてくれる天使?小悪魔?がいます。
疲れて帰ってくるパパ猫に
ピョンピョン跳ねて飛びついて
「おんぶ」のおねだり。
パパ猫も鼻をのばして
「ただいまー」とマロンをおんぶして嬉しそう。
これで、一日の疲れが吹っ飛ぶそうです。
そんな光景を見ているだけで癒されます。
ボルドとマロン
我が家には、どちらも大切な存在になりはじめていました。
マロンが成長すればするほど・・・
私達には、感じるなにかが・・・
続きは次回73話へ。
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