ボーダーコリー 「ボルド」と「マロン」と猫の「にゃきち」And「バディ」

ボルドは虹の橋を渡り、寂しそうなマロン。そこへヤンチャ怪獣バデイを迎え、ドタバタな日々が始まりました。

トボトボと、人生を悲観したような足取りで、

2009年03月23日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第33話)

11月、
マロンが避妊手術で入院しました。
考えてみると、
生後1ヵ月半で、我が家に迎えてから
初めての外泊です。

私達のほうが緊張で・・、寂しくて・・。
でも・・、
やっぱり寂しかったのは、マロンの方でした。
退院の日、
お迎えに行くと、
地下の病室から、
トボトボと・・、
本当にトボトボと・・。
もう、人生を悲観してしているかのような足取り。
映画に出たら主演女優賞なみのトボトボ。
もうー、ウケちゃって・・、私。

パパ猫が「マロン」と声かけても、顔も上げません。
いろいろな事を考えていたのだと思います。
もう一度、私も一緒に「マ・ロ・ン!」
ところが、これでも顔を上げません。
様子が変なので、確かめようとしたのか、
パパ猫が近くへ行き、
しゃがんでマロンのマズルを持ち上げて、
「マロン!」

顔を上げ、
呆然と・・・、
しばらく見つめ合って・・・、
もう一度、「マロン」と言うと
やっとわかって・・・、
もう嬉しくて仕方ありません。
お会計もまだですが、
うれションしてもいけませんので、
パパ猫がすかさず、「先に行ってるよー」
外に出たとたん、
路上で溜まるほどのオシッコ。

家に戻ると、
ボルドも待ちわびていました。
心配で仕方が無かったのでしょう、
もうクチやら体やら、
匂いをかぎまくり、口の辺りを舐めて。
離れないように付いて歩いてました。
すぐにゲージ(ハウス)に入れて、
ボルドにしばらく、マロンが手術した事などを
わかるはずも無いのかもしれませんが、
じっくり説明。
わかってくれたのか?
その後しばらくは、ジッとゲージの前で、
マロンの寝顔を見ていました。

この手術は、
ボルドの去勢手術と違い、
マロンに負担をかけていたようなのです。
翌日はあまり食が進まないのか、
ゆっくりと、量も少し残して・・・、
寝てばかりです。

1週間が過ぎる頃には、
体の線も細くなり、
ガリガリちゃんになっちゃってました。
マロンの体を考えて、
少し幼い時期のドライフードに変更、
カロリーも少し多めで、
成長期の栄養素が消化しやすそうなタイプにしました。
お腹は壊していませんでしたので、
ドライフードをフヤかして、
吸収しやすくした状態で与えました。

おかげで、元気が戻ってきました。
抜歯も済み、
いよいよ、
以前から計画していた、
ドックランで2wanを他のwanに慣らす体験を
計画し始めました。

(つづく)


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人間のよりも・・、高いじゃーん。

2009年03月22日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第32話)

主人公はボルドで進んできましたが、
「私達のあゆみ」としては、
我が家のカワイ子ちゃん、
マロンも忘れちゃいけません。

ブログを始めようと思った直接のきっかけは、
ご親戚さんのブログを拝見してからです。
それに加えて、
ブログの題名にもしてあるように、
元気なマロンは、ボルドのてんかん特効薬。
いつも明るい、
元気印の女の子です。
この子の「パワー」が発作を幾度か回避させている。
そう感じ、
ブログで、そんな日々の表情を
記録したいと思ったのです。

現在は1才4ヶ月を過ぎましたが、
我が家に迎えたときは、
ボルドと違って表情も少なく、
覚えも良くありませんでした。
ただただ、じゃれるだけの赤ん坊。
最近のマロンは、
「考え」も「理解力」も「行動」も、
非常に良くなってきています。

それにしても、
マロンも、ここまでいろいろありました。
wanを飼うのが初めての我が家では
ボルドで少しは勉強したつもりでも・・、
女の子ゆえのヒートがドキドキものでした。
周囲の方の聞くと、
「すごく汚れる」と言う方と、
「自分で舐めて終わり」という方。

いよいよその時が・・、
なにやらトイレシーツに赤い色が・・、
しきりに気にし始め、
ペットオムツをする事に。
ホームセンターに行くと、
あった、あった・・・、
でも・・、
高い!
人間のよりも・・、高いじゃーん。
私達なんなのよー!って猫娘と叫び合い。

でも、そこは、
形にとらわれない私達。
ぅんじゃー、小さい子用の紙オムツでいいじゃん。
サイズを見ると・・、
おっ、これは使え
そう。
値段は・・・、
半値以下じゃーん。(微笑)

シッポの穴を開けて・・
上出来。
シメシメ得した感じ。
さっそくつけると・・、
チョット苦しそうで・・、
でも、まっいっかー。
マロンもすごく嫌がってないし。

安心して暫くすると、
軽快にマロンちゃん登場・・って、
私の目の前に・・・、
オムツが取れたマロンと目が合い。
ぷっ!
何だか笑ってしまいました。
やっぱ甘かったか。

その後
シッポの穴の位置を変えたりしましたが、
取れてしまいました。
少し嫌がり始めてもいましたので、
やはり専用のオムツに変更!
もちろん、
人間用は使い切りました。

そんなマロン、
避妊手術をさせる事に、
1才になる少し前で、
2回目のヒートが気になり始める時期でした。

マロンを避妊させる事については、
私達も非常に悩みました。
だって、
可愛い顔を見たいじゃないですかー、
パピー自体可愛いですし、
家族のwanなら、また格別な可愛さでしょうし。
それに、
避妊させることで、
マロン自身の体にも負担をかける事になりますし。

避妊したマロン・・、
やはり体調を崩してしまいました。

(つづく)

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いまだに悔やんでいる、過去のあの日

2009年03月21日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第31話)

夏も終わりに近づき、
家族で話し合って、
ボルドのためだけでなく、マロンのためにも、
チャンスがあれば、
公園やドックランへ連れて行く事にしました。

少しは同じボーダーコリーと会わせてあげないと、
ボルドも進展しないし、
マロンにも良くありません。
発作の危険性は増してしまいますが、
何もしないでいても・・・、
定期的に嫌な発作は来てしまいます。
それならば、
少しでも可能性のある事を
積極的に進めた方が良いと考えたんです。
そう、
ボルドは飼い主の気持ちを察するような事があります。
wanは猫と違い、
この辺がストレスを多く抱える要因かもしれませんね。
そのストレスを適度に解消してあげられたら・・・、
そんな事もキッカケではあります。

幸い近くにある秋ヶ瀬公園は
ドックスポーツの大会が定期的に開かれているのだと知り、
大会=ボーダーコリー=ボルドにはうってつけじゃないですか。
初めから大会の日に行き、「がうがう」では
皆さんにご迷惑をかけますので、
大会の無い日に行き始めました。
ブログ用に写真を撮る準備も忘れて、
とにかく慣らすために行くだけで大騒ぎでした。
何度か目にボーダーコリーのお友達が、
ディスクの練習をされていました。
ボルドは反応していましたが、
暫くすると「がうがう」になっちゃいました。
すごく優しい方で、
いろいろと話に付き合っていただき、
ボルドの発作に興味ありげでした。
考えてみれば、
私達もこの方のように、
ディスクを追わせて・・、キャッチ!
そんな夢が普通にありますし、
こんな病気になるとは考えてもみませんでした。
普通は考えなくても良い事ですから、
ご自身のことのように興味を持って、
真剣に耳を傾けていただきました。

この後も何度か公園で、
ボーダーとお会いする機会に恵まれ、
ボルドはボーダー同士だとそれほど吠えなくなりました。
ボルドはいいんですが・・・、
マロンが酷いんですねー、
ガウガウ、バウバウ。
ボルドもさすがにツラレテ数回ガウバウ。
男勝りのマロンには困りものです。
でも、
パパ猫は、
彼女は素質があると睨んでいるようで、
早くディスクやアジ、フライボールなど、いろいろと経験を
させてあげたいと言っています。

身体能力はボルドもあったと思いますが、
マロンのほうが数段上かもしれません。
散歩でのランニングも余裕があるのはマロンですし・・。

ドックランも連れてゆこうという事になりました。
そう・・、
以前・・、
ボルドが経験できなかった、あのドックランへ・・・、
この日が来るのが、
すごく長かった・・・。
たかがドックランに行くのに、
こんなに機会を見て・・・、
事前に計画を立てないと行けないなんて、
あの時には・・・、
ボルドが小さい時に目の前で引き返してきた時には
考えても見ませんでした。
もし・・・、
あの時、
車から降りて、雨でも・・少しでも体験させていれば・・・
ひょとしたら・・・・・・・・。
いまだに悔やんでいる・・、
過去のあの日です。

(つづく)

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なんちゃってフリスビー犬

2009年03月21日 | ボルドとマロン

いまさらですが、
やっとこんな本が手に入りました。
 
可愛い写真がたくさん載ってます。
みなさん名前を聞いた事のあるwanばかり。
ご親戚さんもいて・・、
wanだけでなく、
パパさん、ママさんも一緒に、
皆さん・・・・わかい・・。
若くて良いですねー、
最近は散歩でも「ぜー、ぜー」してます。

やっぱりディスクやアジリティなど
ドックスポーツ中心におやりになる方がほとんど、
若くなくちゃーねぇ。
我が家は、
気ままに半分「愛玩wan」、
残りの半分も「なんちゃってフリスビーwan」です。
これは以前の写真ですが、こんなんですね。
 
  
 
いやー、
最近は本当にのんびりで、
ほとんど「室内溺愛wan」ですね。

今日もパパ猫が寝ると、
ボルドとマロンも添い寝しようと
両手に花・・ならぬ、
両手に棒?
 
パパ猫がいなくなると・・、
2wanで仲良く「おやすみなさーい」状態。
 
ボルドの発作、
このところ非常に軽いのですが、
何度か定期的に発作がおきていました。
いろいろな要因があると思うのですが、
退院して3ヶ月、
運動不足もあって、ずいぶん太りました。
最近は、
体重も3キロ以上増えて・・・・・。
てんかんのお薬は、
体重に応じた量で与えるので、増えた分だけ、
薬の濃度が希薄になった気がします。
そのあたりを加味して、
今日から少し全体を増量していただきました。
この後
これで暫く様子を見る事になりました。
今日は落ち着きが出てきました。

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普段の楽しそうな顔と発作のつらそうな顔

2009年03月20日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第30話)

ボルドの発作は定期的に
1週間から2週間に1度の間隔で、
ほぼ同じような時間におきていました。

それでも、
ストレス解消のために、
軽めの運動をさせていました。

間隔が読めていましたので、
マロンを連れて長めの散歩に出たり、
公園をゆっくりと散歩させて、
ほかのWANに少しずつ接して、
興奮しないように、慣れさせようとしたり。

室内フリスビーやボールキャッチ。
マロンともじゃれ合い始めた時期で、
ボルドも嬉しそうな表情をしていました。
お互いに、
一緒にいる事が嬉しそうで、
頼り合い、
心を通わせたんだなー
そう感じるようになりました。

普段の楽しそうな顔と
発作の辛そうな顔。
このギャップに非常に心痛む日々が始まっていました。
とくに、
辛そうに声をあげて、発作の時間も少し長めになり・・、
でも、
ブログを投稿したり、
みなさんのブログを拝見したり、
暖かいコメントで、
本当に救われました。

逃げる事の出来ない現実の前で、
徐々に・・、
ほんとうに徐々に・・。
そして確実に・・
状態は悪い方に向かっていると思いました。
だから、
現実逃避なのかもしれませんけれど、
ブログランキングなんていうのを知って、
「おー、順位が・・」なんて夢中になれました。
それで、
ストレスが解消できていたんでしょうか、
発作の時も、
お医者さんではないのですけれど、
事務的に投薬、介護をする事が出来た気がしました。
また、
同じように「てんかん」で苦しんでいるwan達の懸命な姿に、
勇気付けられ、コメントを参考にさせていただきました。
コメントを読んでいると、
「おんなじだー」ということが多かったです。
それに、
医学的に正しいのかどうかわかりませんけれど、
お天気や気圧・・・、
ビタミンや甘いもの・・、
薬効を増強させてしまうグレープフルーツ・・・。

発作に影響し、
発作に有効で、
ずいぶんと参考になりました。

身をもって、
「原因になりえる」とか
「抑えられている」とか
感じる事が出来ました。

てんかん発作の原因には、
いろいろな要因があるようです。
徐々にひどくなってきている気がして、
新たに検査する事なども相談していました。
経済的な理由と
麻酔を使用しての検査に、
私達が消極的なので、
薬でもう暫く様子を見る事になりました。

発作の間隔をうまく使い、
ボルドに少しでも楽しく、
充実した日々を・・・。

元気な時は、
お笑い系のボルドでいいんです。

(つづく)

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春先から夏の盛りにかけて

2009年03月19日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第29話)

春先からボルドの状態は、
発作が始まると、
連続した2、3回の発作がおきていました。
薬も、
少し量を増やして様子を見ていました。
そのお陰か、
その後の3週間は発作がおきないで過ぎました。
この頃、ご親戚さん探しで、
メールをさせていただいた時期です。

肌で感じたことなので・・・、
確証など何もありませんが・・・。
てんかんの発作は、
投薬を始めたり、
量を変化させると、
一時的に、
2ー3週間、
ときに2ヶ月程度の期間、
発作がおきない事があるような気がします。

ボルドの場合も、
投薬を開始する目安とされる、
1ヶ月のうちに発作が2回以上おきて、
投薬を始めた時に、
その後2ヶ月は発作も無く過ごしていました。
このまま3ヶ月に1回程度なら、
投薬量も減らせる・・・、
そう楽観し始めた頃。
徐々に
間隔が狭まり・・、
また、
少し量を調整する事で間隔が開きます。
期間が開く事で、
「気分的に楽になった」と思い始めて、
暫くすると、
1回の発作時に数回発作がおきる、
重積発作の傾向が見られ始めました。

夏も盛りの時期から、
暑さのせいも理由なのか、
散歩の後に家に戻って、
足を拭いている時に発作がおきたり、
兆候らしい兆候が見えなくとも、
発作がおきる事も多くなってきていました。
さらに、
1日に2回の発作が起きる事もあり、
ある時は発作から復帰するまでの時間が
ずいぶんとかかる事もありました。

てんかんは「これだ」というような
根治方法は無いと言えるようです。
もちろん、
外科的な要因などがある場合を除いて
ですけれど。

この頃から、
「てんかん発作で死ぬような事は無い」という言葉に、
疑問を感じるぐらい・・・・、
激しい発作が・・・・。

(つづく)


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ご親戚さんを探して

2009年03月18日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第28話)

ブログを始めたものの、
何を書いて良いのやら。

この頃から、
ご親戚さん探しを本格的に始めました。
「本格的」なんて言っても、
親戚さん探しのサイトに登録しただけなのですが、
あとは自動的に出た結果を見るだけなんです。

多くのご親戚さんが見つかります。
そんな3つのサイトに登録して結果を見ると、
ボルドは158wan、
マロンは195wanのご親戚さんがいました。
でも、
ご兄弟、姉妹さんとなると
さすがに少なくて、
ボルドは2wanの兄姉と1wanの同胞ちゃんがみつかりました。
マロンは2wanの同胞ちゃんがみつかりました。
メールアドレスが登録されていて、
見つかったご親戚wanちゃん達に、
せっせとご連絡をさせていただきました。
ご返事は結構いただき、
健康状態とかお聞きする事も出来ました。
まだお若いのに、
残念ながら虹を渡ってしまったご親戚もいらっしゃいました。
さぞ辛いでしょうけれど、
ご返事をいただき、心境をお察しすると、頭の下がる思いです。

私達だけ「そう」感じているのかも知れませんけれど・・・。
不思議なことだと思うのですが、
ご親戚さんというだけで、人間のそれと同じような感覚になり、
兄弟姉妹となれば、
もう完全に身内みたいな気になってしまいます。
だから・・、
すごく心強くなる事が出来て、
メールでのやり取りで、ずいぶんと勇気付けられました。
そうなんです・・。
私達の事を知った方が増えているんだと思うと、
何だか孤立感が癒えた気がしました。

ご親戚さん探しをして良かったと思いました。
ボルドのように「病」を持った親戚から、
突然連絡が来たら・・・、
お嫌だった方もいらっしゃったと思うのですが、
ご返事をいただいた方も、
すごく多くて、
本当にありがとうございます。

約2週間の間でしたが、
このメールのやり取りをさせていただいた期間で、
ブログは楽しく投稿しようという
意欲を、
活力を、
いただきました。

ボルドも、この期間の発作は少し間隔が開いていました。
開いた分だけ、次の発作が重くなっている気がし始めていました。
そして・・、
やはり・・・・。

(つづく)

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あの笑顔のためならしょうがないですよ

2009年03月17日 | 私達のあゆみ

(私達のあゆみ 第27話)

いよいよブログをスタート。

でも、はじめは何だかよくわからないまま、
そもそも、何を書けば良いのか?
何をテーマにすればよいのか?
難しい顔をして、
モニターに正対していると・・
パパ猫が、
「パソコン壊すなよー」ってお気楽に・・。
事情を話すと、
「確かにわからんねー」とつれないご返事。
「でも、難しい事考えないで良いんじゃないの」
何だかわかったような・・・わからないような・・・。
ともかくボルドの事を中心に記事にする事にしました。

でも私が紹介しようと思ったのは、
ボルドの発作で苦しんでいる姿より、
普段の元気な姿です。

発作がおきた状況を記事にする事に
抵抗は無いのですが・・・。
発作の写真やビデオを紹介する事には
すごく抵抗があります。
彼の自尊心を守ってあげたい気がしたのです。
病と戦っている姿は良いのですが、
病に苦しむ姿は見られたくないと
そう言ってる・・・そんな気がしました。

そのボルドの発作は
徐々に回数と状態が悪い方向へ進み始めていました。
時期的に、
高校生の猫娘も夏休みに入り、
暫くの間はボルドと居間で寝る事になりました。

私達はボルドの発作で唯一
「良かった」と思う事がありました。
それは、いろいろと多感なお嬢様の猫娘が、
ボルドの表情にメロメロになり、
ボルドのために一生懸命に毎日を送るようになったことです。
当然ですが、
朝は早くから散歩のために、
遅くとも6時には起き、40分程度の散歩に付き合い。
7時半過ぎには学校へ、
学校も終わるとすぐに帰ってきます。
夕方帰ると、
留守中のボルドの様子を録画した画像をチェックします。
その後はボルドとマロンの、室内遊びに少し付き合い。
学校の勉強を少し・・・。
私達が帰ってくるのが遅い時は、
2WAN、1にゃんのご飯を用意して、メイドさんの仕事。
そして夜遅い散歩、帰ってくると10時過ぎ・・、
それから勉強して、寝るのはいつも夜中です。
トイレの始末はもちろん、
発作の時にはボルドに座薬もさしてくれます。

今の我が家・・・、
老人になりつつあるパパ猫に代わり、
猫娘は無くてはならない存在になっています。

そんな猫娘に、
「いつも悪いね、大丈夫かい」というと、
ボルドの表情・・、
あの笑顔のためならしょうがないですよ・・・。
嬉しそうに・・、
照れるように・・・・・。

そう、
ブルグを始めた頃の、
あのボルドの表情は造ったものでも何でもありません。
辛そうな、無気力な顔・・、
嬉しそうな表情・・、
涙するぐらい喜ぶ笑顔・・・、
こんなにボーダーコリーって表情があると思いませんでした。

癒されます・・・、
愛らしい姿がたまりません・・・。
だから、
苦しむ姿を見せたくない・・・、
彼が嫌がっているような気がするから・・・。

(つづく)

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散歩の良し悪しが原因?

2009年03月16日 | 私達のあゆみ

(私達の歩み 26話)

発作の間隔が短くなり、
発作の内容も少し悪くなった気がし始めていました。

でも、
定期的なサイクルでおきる発作の間をうまく使って、
ボルドには公園で散歩をさせたり、
他のWANと会わないで、長時間の散歩をさせるために
深夜に散歩をしてみたり。

そもそも「散歩」も、
何だか義務感を持ってさせていました。
幾つかの本を見ても、
「ボーダーコリーは活動的な犬で、朝晩に最低1時間から2時間」
ボルドは小さい頃から、この時間を守って散歩させたり、
お休みの日は公園でボール遊びにフリスビー遊び。
なのに・・・・、
てんかん発作がおきちゃいました。
なぜ?

始めの頃は、
私達が共働きで、留守番が長いせいだと考えていました。
でも病院では正反対の事を言われます。
「興奮させないで」
普段留守番してるんだから動いてないんだし、
ほとんど留守番カメラを見ても寝ているだけなのに。
散歩の良し悪しが原因じゃないの?

なぜ発作がおきるの?
いつもこのフレーズが頭を駆け巡ります。
そして、
どうすればおきなくなるの?
他のWANと何が違うの?

ご親戚さんサイトに登録をして、
同胞さんをみつけて、
元気なのか、発作などおきていないかを知りたくなりました。
登録するとすぐにご兄弟犬が見つかりました。
幸い何事も無く元気で成長している様子で、
私も少し元気が出ました。

その方がブログをおやりになっていた事が
私達がブログをはじめるきっかけになったのです。
ブログを始めれば、
こちらが一生懸命探さなくとも、
血統証をご覧になり、
多くの親戚さんが見つかるかもしれないし、
同じように「てんかん」を発症して苦しんでいるWAN達と
情報を共有できるのではないかと・・・。
私達は右も左もわからないままに、
ブログを始めてみようと思ったのです。
それまでは、
ネットで「てんかん」を調べていても、
他の方のブログを、あまり読む気にはなれなかったんです。
この頃よりずいぶん前に、
一度ブログを読んだのですが、
ボルドより症状の軽そうな方が
辛そうな状況を投稿されていました。
私は
「ボルドのほうがよっぽど辛いよ」などと
酷い考えを持っていました。
今考えると、
この頃は妬んで、偏ってしまうぐらい
私も卑しい考え方に、なりつつあったのだと思います。

そして、
ブログを始めようと、皆さんの記事を拝見している時に、
てんかん発作の記事に投稿している方のコメントを見て
「はっ」とさせられました。
それは最後の1行にある、
「お互い頑張りましょうね」の一言の返事・・・・。
「私だけが苦しんでいる気になっていました、ありがとうございます。」

私だけじゃない悩んでいるのは・・、
発作が軽い重いでもない。
みんな辛いのだから、
共通する同じ重さの苦しみを持って、
ブログでかけて頂ける一言に
勇気付けられて、
活力を奮い起こし、
また前向きに病気に立ち向かう事が出来るのではないか!
よーし!
ブログってやつ、がんばってみるぞー!
でも・・、
何をかくの・・・?

(つづく)

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苦しそうに悲痛な声で叫びながら

2009年03月15日 | 私達のあゆみ

(私達の歩み 第25話)

2008年5月。
もう春だと言うのに・・。
私達の家族には、いつ春が来るのだろうか。
ネットでは同じ犬種の仲間たちが、
輝く笑顔で・・・、
表情豊かに・・・、
懸命に・・、
ボールやフリスビーを追う姿が・・。

ボルドは・・なぜだろう・・?
頭だって良いし・・、
コマンドに従うし・・、
ドックスクールなんて必要ない。
「ごほうび」で釣らなくたって、
ちゃんと理解してくれるのに・・・。
なのに、
ボルドだけ・・。

また・・、
発作が・・・。

この頃から
発作の時に、
苦しそうに悲痛な声をあげるようになり始めました。
辛そうに・・、
悲しそうに・・・。

お薬を3種類に増やしたのもこの時期でした。
すでに発作は
7日間隔~10日間隔で定期的におきていました。

よく、「薬はさじ加減」と言うようですが、
薬の成分が薬効を消し合っている場合があるようです。
ボルドも薬を代えた1ヶ月間が一時的に
定期的な5日間隔と間隔が狭まってしまい、
先生が量を調節して少し間隔が広がりました。

私達の生活サイクルも、
この発作をふまえて行動していました。
ほぼ毎週水曜日で安定している時は、
月曜日頃から、
「今日の状態は」と録画画像を猫娘に聞いて。
夜も少し気にしながら寝るような状態になります。
水曜日を迎える頃には、
「明らかに今日だろうなー」とわかるような、
行動と表情をします。
まず、
朝のうちから、
落ち着きがないようになり、
少しの事で興奮する。
そうかと思うと、
寂しそうな顔をして、
甘えてくる・・。
でも、
仕事から戻ると、安定し始めたような表情をし始めます。
「おっ、やり過ごしたかな」と安心して就寝後・・、
始まります・・、
私達の期待をあざ笑うように・・、
激しい痙攣と、悲しそうに泣き叫びながら・・。
1時間ほどで疲れ果てて眠りにつきます。
だいたい深夜1時から2時過ぎまで。
お隣さんを始め、ご近所さんには
ご迷惑をかけているとは思っていますが
「留守中でないだけ良い」と言ってました。

もうすぐ2才、
CL病や脳腫瘍、グレーコリー症候群を疑い、
MRI検査を受けようか、
どうしようかと悩んだ時期でもあります。
「可愛い家族のためなら」そう言うのが普通でしょうけれど、
お金も無く、今だって借金だらけ・・。
検査料の10万円だって出せない状態です。
毎月の薬代も高額です。
日々のドックフードやペットシーツ・・。
とても検査を受けさせる事は出来ませんでした。

この頃、
いろいろな事で、
すごく悩んでしまった時期でもありました。
終わりの無いような苦悩の日々です。
発作はおきて欲しくない、
でも薬も安易に増やしたくない。
繰り返し、繰り返し、
自分達が悪かったのではと、
悩んでいました。

そして、
ボルドの兄弟、姉妹はどうなんだろうかと思い
ご同胞さん探しを始めました・・・。

(つづく)

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コメント (4)
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