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偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書148 狐(千葉県富津市)

2022年12月27日 | 里山石神端書

千葉県富津市竹岡・稲荷神社の狐



 道路脇の急な石段を登ると稲荷神社で、鳥居と狛犬代わりの狐が出迎えてくれます。
 狐がくわえているのは玉と巻物。玉は願いを叶えてくれる如意宝珠、巻物は荼吉尼天の経典などとの説もありますが、よくわかりません。稲荷の狐がくわえるものに稲や鈎もあります。くわえている物の変化は、稲荷信仰が食物の神としてのミケツ儀礼から始まって仏教と習合、後に商売の神として町内や屋敷に祀られるようになって、願いが多様化した結果のようです。


 境内に立つ石燈籠の台座にも狐が彫られていました。こちらは自由に飛び跳ねる狐で、何をくわえているかはわかりません。


 社殿内にも狐が一対、こちらを向いて座っていました。両方とも何もくわえていません。
 稲荷神社の狐には、何もくわえていない狐と、稲・宝珠・経典・鈎をくわえる五種類があるようです。
(地図は国土地理院ホームページより)


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