偏平足

里山の石神・石仏探訪

羽前の石燈籠研究―置賜の月夜燈-

2020年08月03日 | 


羽前の石燈籠研究―置賜の月夜燈-
加藤和徳
2020年7月、蓬莱波山形文庫
 『羽前の石燈籠研究―置賜の月夜燈-』をいただきました。この本は、山形県の米沢市を中心とした置賜地方の石造物を後世に残すための、これまで調査してきた石造物を種類ごとにまとめて出版を続けている加藤氏、今回は石燈籠をまとめた一冊です。
 古くは仏堂の前に一基立てられた燈籠は、左右一対になるのは室町時代末期から。これが近世になると神社仏閣ばかりでなく庭園なでにも立てられるようになったという。その形は上から宝珠・笠・火袋・中台・竿・基礎で、中台と基礎にある蓮弁が仏教に関係していた名残を留めています。しかし、置賜地方の近世の石燈籠の形はこれとは若干異なる造りです。四角の軒の薄い笠、四角の中台、角柱の竿と、すべて簡素な造りであり、竿に「月夜燈」銘があります。この形と「月夜燈」がどこからきているのかも追及するのがこの本の中心です。

第Ⅰ章 石燈籠
 第一節 石燈籠
  1石燈籠の概要
  2石燈籠の構成
  3辞書でみる「燈」
  4造立目的の石燈籠
  5法塔と御神燈油供養
 第二節 県内の石燈籠
  1中世の石燈籠
  2承応期までの石燈籠
  3置賜の層塔型石燈籠
 第三節 石燈籠名称の分類
  1分類の概要
  第四節 石燈籠の刻銘図

第Ⅱ章 石燈籠 月夜燈の研修
 第一節 月夜燈
  1置賜地方の石燈籠
  2月夜燈の造形推移
  3月夜燈の形態
  4銘文
  5月夜燈の造立年表
  6市町別経緯度
第二節 満月碑と新月伐採
  1満月の碑
  2置賜の新月伐採
第三節 月夜燈の刻銘図

第Ⅲ章 雪燈籠
第一節 米沢と弘前の雪燈籠まつり
  1上杉雪燈籠まつり
  2弘前城雪燈籠まつり


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3 コメント

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この本について (たなべ)
2024-03-20 13:54:49
この本について、入手する方法はご存じでしょうか?
読んでみたいと思うのですが、Amazon等で検索してもヒットしません。
もしご存じでしたらご教示ください。
返信する
コメントありがとうございます。 (偏平足)
2024-03-21 06:16:57
この本の著者加藤氏は昨年亡くなりまして、ご本人&家族には連絡できません。私も終活中なので、必要であれば手元にある本をお譲りいたします。メールbosatu@olive.ocn.ne.jpへご連絡下さい。
返信する
メールの件 (偏平足)
2024-03-30 08:57:25
メール見ていませんので、もう一度お願いいたします。
bosatu@olive.ocn.ne.jp
返信する

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