里山の石神端書100 甲斐市下福沢 双峯院の一石六地蔵
一石六地蔵は絵馬型の一石に六体の地蔵を彫り出した石造物。亀沢川の集落ばかりでなく、山梨県ではどこでも見られる地蔵です。特に寺院や墓地に多く立っていますから、個人の造立なのでしょう。
双峯院では一か所にまとめられていますから、墓地整理のときに集められたのだと思います。
一石六地蔵のそれぞれは小さな地蔵ですから、六体の地蔵のほとんどは同じ合掌の地蔵が並びます。双峯院では一基だけ持物がわかる六地蔵がありました。その持物は向かって右から幡・天蓋・柄香炉・合掌・不明・宝珠。単体六地蔵の持物はいろいろですが、幡と天蓋を持つ地蔵を見つけると、造った石工のこだわりの深さを感じたりします。これを一石六地蔵で表現するのは面倒な作業になると思います。
境内入口には丸石道祖神や道祖神祭りの案内があります。
(地図は国土地理院ホームページより)