里山の石神端書50 地蔵菩薩(静岡・伊豆市)
静岡県伊豆市地蔵堂・万城の滝の地蔵菩薩
「葵沢の開墾をしているときに出土した」と案内されている地蔵菩薩は、万城の滝の入口の覆い屋に祀られています。地蔵らしくない姿の坐像です。よく調べなかったのですが、新しいしコンクリート製のような印象です。どっしりと座っているもの気に入りません。
釈迦が入滅して、弥勒菩薩が出現する56億7千万年後の無仏の間、六道の衆生を救う地蔵ですから、どっしり座っているヒマはありません。お寺の本堂なら仕方ありませんが、道端の地蔵さんはすぐ動けるよう立っていてもらいたいですね。
案内によると、以前は地蔵の先から滝落ち口の裏側を通って対岸へ出たようです。それが崩れてしまって今は通れません。滝近くの岸壁にかつての道の手すりが残っています。今は滝の下流に橋がかけられ、対岸では今も山葵田が作られています。
(地図は国土地理院ホームページより)