こんな内容のブログを書いていて、ホルン吹きでない方が読んでどう思うのだろう。
「超高い音の出し方」なんてあっても、それが何?って、何の役に立つわけでもないですよね。
それでも、多くの方に読んでいただいているようで嬉しく思います。
そこで、図に乗って、今日は「ホルン吹きの左指」について、書いてみます。
しかも長々と…。
本当は、コンサート本番があと数日に迫り、こんなことしている暇はないはずなのですが…
10年間のブランクからホルン再開して一年半が経ちましたが、
左指の動きがイマイチであることに最近(録音していて)、気付かされました。
当然、練習で指揮者からも指摘され、だいぶ修正はしました。
そこで、反省の意味をこめて、ここに書きとめておこうと思ったわけです。(単なるわがままです)
普通に合奏で合わせて吹いている分には問題ないのです。
ところが、ソロやメロディーなど歌う箇所になると
吹き出しが微妙に遅れ、歯切れの悪い不明瞭な音になってしまっているのです。
気持よく吹けば、吹くほど…です。
昔、チェロを2年位習ったことがあるのですが、(老後に備え…でも、不向きとわかり諦めました)
「右手(弓)はしなやかに、左手は、しっかり、かっちり指板を抑える。」
この全く違う筋肉の使い方を…私はできなかったのです。
実は、ホルンにもこれとおなじようなことが言えるのです。
左指でキーを押して、(主に人差し指と中指、たまに薬指、それから親指を使う場合も)
管の長さを長くして音程を変えるのです。
ここで、「左指を先に押して、管の長さを定めてから息を吹き込む。」
実は、これがことさら重要なのですが、意識していない方も多いようです。
(縦笛だって、穴を塞いでから息を吹き込むでしょう。これと原理は同じだと思います。)
確かに、そんな(当たり前の)ことを書いているホルン教則本は(私の知る限り)見たことがありませんけどね。
以前、クノプフをこよなく愛す某プロH氏から「早いパッセージになるほどこれは重要であること」を教えていただきました。
(というより、強引に教えこまれたみたいな感じですけど…非常に感謝しています。)
つまり、ホルンで歌おうとするとき、本来なら精密機械のようにちょっと早めに、俊敏に作動するはずの左指が…
音楽の流れ(テンポ感)と同調して、緩やかに(わかりやすく言うと、フニャっと)、
しかも吹出しとほぼ同時くらいに直前に動き出してしまうので、先程述べたような悪い音になってしまった。
というわけです。
これは持論ですが、息を吹き込んだら、すぐに音になるわけではないと思うのです。
ほんの僅かですが、先に先発隊のような空気の流れができ、その後に音が続くと思うのです。
そのためには、あらかじめ空気(波)の通る通路(管の長さ)を一定にしておかないと、濁流が起きてしまいます。
(厳密には吹出しタイミングも指揮棒よりちょっと早め、これより左指はさらに早め…なのですが、
混乱しそうでしょうから、この辺りはまた別の機会にします。)
いずれにしても、ホルン吹きの左指はことさら重要なのです。
少しでも、ご理解いただけたら幸いです。
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