以前フリドリッヒとアルカードが、ベルトに関して話をしてましたね。
今日ものすごくわかりやすい参考画像をいくつかゲットしたので、ちょっと載せてみます。
一枚目は、パジェロミニから取りはずしたラジエターファンのドライブベルトです。この車両はまだ電動ファンになってないのですね。
ベルトのリブに亀裂こそ入っていないものの、山が酷く痩せているのがわかると思います。
こうなると本来は奥まで入ってないファンベルトがプーリーの山に深く入り込んでしまい、適正なテンションより弱くなります。本来グラスファイバーの強化樹脂繊維で芯を入れられたベルトは伸びませんが、ベルトの山が痩せて内側に入り込んでいくことで張りが弱くなるのです。
まあ、ここまで痩せてるのって珍しいですけどね。
二枚目はなにのだか忘れましたが、亀裂の入ったベルトです。クラックが入ってるだけでなく、写真上側の二列のリブが完全に剥がれて無くなっているのがわかると思います。
亀裂が入るほどベルトが劣化するとゴムが剥離してプーリーを傷める原因になるほか、どんなに外側にテンションをかけても亀裂が広がることで内周が広がるために内側に適正なテンションがかからず、結果ベルトの張りが弱くなります。また、こうなったら破断へと一直線、地獄へのカウントダウンです。
三枚目は俺が実際に乗車中の車(ミニキャブ)のパワーステアリングポンプのベルトが破断したものです。
和泉の軽自動車検査支局に持っていく最中だったのですが、突然ベルトが切れました。ちなみにこうして生きていられるのはまったくの僥倖で、下手をすればベルトがほかのプーリーに噛みこんで補機類を損傷させたり、どこかに絡みついて深刻な人身事故になっていた可能性もあります。
皆様もベルト類の点検はこまめにしてくださいね。ゴム系部品は傷みが早いので、損傷を発見したら躊躇無く交換してください。多少の支出があっても、それを惜しんで死ぬよりましです。
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