≪フォト俳句（２７８）≫ 杜、犬ふぐり （度会町大野木）

林ゆき芽吹き湿りと思ひけり　能村登四郎

　　　　林中に永日の陽の零れけり

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「俳句俳話ノート」 誓子忌

　　　　伊勢の海に見ゆる帆のなき誓子の忌

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「日々身辺抄」 菜の花 ②

さんさんと夕日から虻出できたる　加藤楸邨

　　　　虻金色菜の花の色吸ひをれば

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「日々身辺抄」 菜の花 ①

菜の花や小学校の昼餉時　正岡子規

　　　　花菜咲く親子二代の通学路

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≪フォト俳句（２７７）≫ ③ 芭蕉 蘇鉄塚 （かさもり稲荷 法住院）

門に入れば蘇鉄に蘭のにほひかな　芭蕉

　　　　椿咲くこの道夜は怖からむ

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「日々身辺抄」 ローズマリー

　　　　ローズマリー日永の句座の眠くなる

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「日々身辺抄」 ④犬のふぐり。繁縷<ハコベ>（度会町大野木）

犬ふぐり一杯咲いている孤独　加倉井秋を

　　　　　膝抱くは弱気なときよ犬ふぐり

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≪フォト俳句（２７６）≫② 白梅 （かさもり稲荷 法住院）

白梅や仏を入るゝ経の声 　飴山實

　　　　　白梅や稲荷狐の荒削り

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「日々身辺抄」 ② 梅 （度会町大野木）

師はときに遊べ遊べと梅日和　岡本眸

　　　　　奥伊勢の春告草の便りかな

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「日々身辺抄」 ① 桜 （度会町大野木）

初花の薄べにさして咲きにけり　村上鬼城

　　　　　　初花や幼馴染のことをふと

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≪フォト俳句（２７５）≫ ① 初護摩 1/8 （かさもりいなり 法住院）

初護摩の火の子滅法とどまらず 殿村菟絲子

　　　　盛り場に初護摩告ぐる法螺の音

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