前世の記憶を持つ女性
少し大げさですが、人は寝て起きると昨日はもう前世なのです。朝起きると、生まれ変わった違う自分、新しい自分なのです。
ここで、前世って本当にあるんですか?
と疑問を持たれる方もいるかと思いますが「前世の記憶はないけど、前世はある」というパラダイムでお伝えしていきます。
以前、私は「前世の記憶を持つ女性」にお会いした事があります。
その女性は、生まれる前から(魂レベル)で自分の生まれる家、両親を探していたそうです。
そして「ここ!!」って決めて生まれて来たそうです。
また結婚した際、嫁ぎ先の家の屋根の色や周りの景色も前世の記憶と同じで「どこか懐かしい感じがする。自分はここの家に住むんだと前世の時点で決めていた。
」と前世の記憶を話してくれました。
この体験話を聞き私達は、前世の記憶がないだけで、実際、前世というものがあるんだと実感しました。
前世を疑似体験する前世療法
ヒプノセラピーの一つに前世療法というものがあります。
「療法」と聞くと、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、日本語訳にしたらこうなった、というものなので誰でも気軽に体験できるセラピーです。
前世療法は、自分の過去のそのまた過去、自分の魂の記憶をたどり、自分の前世を疑似体験できるセラピーです。
前世療法は、自分の前世レベルにさかのぼり、執着している余計な感情や執着心を手放し、心を軽くポジティブ・メンタルを作っていく事が目的のセラピーです。
いつも「あーでもない、こうでもない」と考えていることを、前世までさかのぼり解決に結びつけようというものです。
自分の心を深く(眠ってしまう一歩前の状態)までリラックスさせ、自分の前世の記憶を引き出していきます。
ここで知って頂きたい事は、セラピストがあなたの前世は〇〇で、昔〇〇に住んでいました。と余計なフィルターをかけるのではなく「前世の記憶、イメージを引き出す」のは自分という事です。
よく「あなたの前世が見える」とか「あなたの前世は〇〇です」とか、あたかも人の前世が見えた!!と話をするのはちょっと違う感じがします。
本当に人の前世って見えるんでしょうか? 話題にはなりますが、違うと思います。
私の前世療法の疑似体験
私が疑似体験した前世の人物は、その時、その時で変わります。女だったり男だったり住んでいる場面も国も違います。
しかし、何回か体験すると、必ず出てくる人物がいます。
それは、中東の保守的なイスラム社会の中で、黒い二カーブをかぶり窮屈に生活をする25歳位の女性です。
薄暗い洞窟に住み、ろうそくの明かりで生活をしていました。いつもこの窮屈な生活から、自由な外の世界へ逃げたいと思っているのです。
そして、その窮屈な洞窟には、女性を支配する男性が住んでいて、私がそこから抜け出すのをいつも監視しているのです。
私は、いつかここから抜け出したい、自由になりたいと思うのですが、なかなか抜け出す事が出来ないのです。
ある日、私はやっとの思いで抜け出す事が出来たのです。広い砂漠をはしって逃げたのです。
砂漠の山の上から自分が住んでいた街を見下ろし「やっとこれで自由になったんだ!! 」と泣き崩れたのでした。
しかし、この洞窟は逃げようと思えば、いつでも逃げれるようになっていたらしく誰も追いかけてくることはなく、自分が勝手に「逃げる事はできない! 」そう思いこんでいただけと後で気付くのです。
この時の前世療法で、私は「いつも自由を追い求めている根源はどこから来るものなのか? その根源となる前世を体験したい! 」と思って体験しました。
そして、この前世療法の疑似体験から「恐れずに自分を信じる事」という学びを得る事が出来ました。
前世療法は、自分の問題の原因探しをすることが目的ではなく、その体験したイメージから「何を得て何を学ぶ」かという事が重要になります。
この学びを潜在意識に保存し、過去の潜在意識をアップデートしていくのです。