一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

意外に縮みます

2013年09月10日 | リード
完成したブランクのチューブは、丸めたり乾燥した後に径が縮むので、
ボーカルにピッタリ差し込むには、チューブの内側を削り直さなければなりません。
そこで登場するのがリーマー。
僕は2本使います。どちらもアメリカで入手しました。

下の一枚刃で大まかに削って、上のスパイラルで完成サイズまで削りますが、何度も水に浸けたり乾燥させたりを繰り返すうちに、また少し縮むので、完成サイズ+αまで削ります。
+αは勘です

これも今までいろんなメーカーのを試しましたが、テーパーがよくなかったり、ゴッソリ取れ過ぎたり。
この一枚刃だけだと粗く削れるので、削った面がガタガタでボーカルの間から息漏れするし、スパイラルは細かくきれいに削れるけど、これだけだと後でまた随分縮んじゃうんです
僕はリードの内部からボーカルを通って楽器のベルまで、なるべく自然なテーパーで繋ぎたいので、
2本併用しています。

この後に棒ヤスリで中をきれいに仕上げてます。
繊維が鼻毛みたいにチョロッと1本出てるだけで、随分抵抗が出来て吹きづらくなっちゃうんですよ
仕上げは肝心

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