藤井治夫著
第2篇 自衛隊の機密
第3章 防衛力整備
2、年度業務計画と予算
業務計画の作成手順
以上を基礎として7月には、対象年度の予算概算見積を行ない、8月には内局の予算概算要求がなされ、12月にかけて大蔵省が予算案を編成する。政府予算案が決定されると長官は業務計画の修正を指示し、3月末国会で予算が成立すると同時に業務計画も確定し、業務別計画が長官に報告される。対象年度の4月はじめ、各部隊に予算が示達され、業務計画が実施に移される。四半期ごとに分析検討が行なわれ、実施状況とともに幕僚長または長官に報告される。
右の様なサイクルで毎年、作成実施作業がすすめられているのである。主要な部隊、研究所などもそれぞれ部隊等業務計画を作成している。これらの総体が、「予算の見積り及び執行の基礎」として機能しているのである。
1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊
Ⅲ 日本における生物・化学兵器の歩み
1、 生物・化学兵器の開発の歩み
石井部隊と細菌戦
ところで、昭和16年以降、関東軍防疫給水本部を満第731部隊、栄部隊を中支派遣第1644部隊、関東軍軍馬防疫廠を満第100部隊と呼称し、終戦に至った。
この3部隊の内、最も大規模なのは、石井四郎軍医中将の率いる第731部隊であった。この部隊の業務は第1部、第2部、第3部、第4部、資材部、診療部に分掌されていた。第1部は基礎研究、第2部の実験、研究が主業務で、安達実験場では常時生体実験が行われていた。
また、この部隊には特設監獄があり、満州や日本で死刑の判決を受けた犯罪者や抗日分子、スパイなどが収容されていた。年間500人ほどが細菌戦研究の為に生体実験の犠牲となった。
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
吉田裕監修
※昭和天皇は、平和主義者でもなんでもなかった。好戦的であり、常に軍部に色々と指示を出していた!!
第1部 皇太子の教育
1901(明治34)年―1921 (大正10)年
第2章 天皇に育てる
Ⅲ
此の民族は悠久の太古より我が国土に居住し、而して皇室の之を統一して帝国を肇造(ちょうぞう)し給ふに及びては、啻(ただ)に国家の元首として之を統治し給ふのみならず、また其の宗家として之と一家の親みを有し給ひ、靄然(あいぜん)たる至情の其の間に存するを以て、国家の基礎極めて鞏固(きょうこ)なるを得たるなり。而して皇室万世一系なると同じく国民もまた父子相承け氏族繁衍(はんえん)して今日に至り、未だ曾て民族の変動せしことあらず。されば建国の古、皇祖を輔翼(ほよく)し奉りし国民の子孫は祖先の遺志を継承して永く忠良の民となり、歴代の皇室は祖宗の臣民を愛撫し給ひし宏謨(こうぼ)に遵(いたが)ひて常に其の協力に信頼し給へり。これ実に我が国体の精華なりとす。・・・・我が国民は古来同一民族なりきといはんも決して誤謬にあらず。
きわめて明快な白鳥の国家イデオロギーは、比類のない日本「民族」の特性に始まり、その均質性を論じて終わる。その際、神話と始原からの神聖性とが堅持され、創始者の女神に始まる天皇の系統がとぎれずに続いたことが強調され、日本が神の子孫に統治されてきたことが暗示される。国体の特異性は、皇室と人民との言葉を超えた結合にも現れている。日本の臣民は、これまでも今後も「永遠に忠実」で、代々の天皇の「遺業の実現」に奉仕するのだった。
日本国憲法9条
第9条【戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認】
RENUNCIATION OF WAR Article 9.