5時だよ、ゴハンだにゃん

(元)外ねこさんに支えられる日々と、
野良猫さん一家TNRの記録

春近し。

2006年02月16日 | TNR
昨日とはうって変わって冷たい雨の一日になってしまった。
さすがにこのまま【春】というわけにはいかないらしい。
でも私の目も鼻もすっかり春の気配を感じ取っている。
くしゃみが止まらない…。目は既に真っ赤である。
今年の花粉の飛散量は例年の20%と言っていなかったか…。
暖かくなるのは待ち遠しいが、今からこれでは先が思いやられる…。

朝のうちは割りと暖かだったので、捕獲を試みた。
ターゲットは「ねぃさん」
連日試みてはいるのだが、バリバリの警戒モードで、入ってくれない(T_T)
今日は休みで時間があるので、少しねばってみた。
…があともう少しのところでダメ。代わりに【茶トラ1号】が収まった。
からだも大きいし、もう5ヶ月になるのでそのまま避妊手術に。
おとこのこと言うことで、さすがに「みー」では気の毒…。
「シナモン」に改名と相成った。
同じ茶トラの2号がいるはずなのだが、私は2匹いるところを未だ
見たことがない。ご近所情報の未確認である。
しかし、現に見ている方がおられるので、2匹いるんだろうな…
なので、今回は「耳ピアス」の装着をVETにお願いした。
あとキジトラずとあめしょ親子にもどのみち必要だろう。

先日の広報が配布されてから、避妊手術の件数がうなぎ上りなのだそうだ。
のらねこさんを、この1月2月で相当な数手術したとのこと。
それも常連さん?ではなく、新規の方の持込が多いとのこと。
行政側も「飼い猫もきちんと手術を!」と指導してくれていて、
飼い猫の依頼も増えてきているそう。今日シナモンの受付をしている時も、
【避妊手術】をうける飼い猫さんが連れられて来ていた。
少しずつだけど、繁殖制限について認知されてきている。
「のらねこにお金かけてバカみたい」って言われたこともある。
「餌やらなきゃ減ってくよ」って言われたこともある。
でも、餌をやって、手術してきちんと管理しなければぜったい【減らない】
餌をやらなければ増えない…も、餌をやるから増える…も
どちらも事実に反していること、気づいている人は多いはずだ。

この流れが止まらないように、どんどん加速しますように…。

いつの日にか
誰にも知られず逝ってしまうコが無くなりますように。
誰かに疎まれるコが無くなりますように。

おかえり かしゃん

2005年12月11日 | TNR

初公開!!【かしゃん】
いろいろなことを見てきたブルーの目。
おかえり、かしゃん。



夜中じゅう吹き荒れていた風が収まって、今朝はまたしんしんと冷えていた。
ぶちがすこ~しだけ啼いて、目が覚めた。ぶちもくぅもおうちの中に居て
ラッキーだよ。お外はすごく寒いんだよ。
畑でニンジンを掘っているダンナの所に、見たことのないキジトラのねこさんが
てててててっとやってきて、おもむろに「にゃん」そしてう●ちをして立ち去って
行った。なんなんだ?
おうちがあるならちゃんと帰るんだよ。

日曜日で忙しく、いつものように朝一でのお迎えができず、午後2時前にようやく
かしゃんと対面。
「今までのどの子よりも、怯えてとんじゃってました。」と副院長。
「ゴハンも入院してからぜんぜん食べてくれなくて…」とMさん。
手術自体はつつがなく終了したらしく、看護士のMさんとIさんが見送ってくれた。あまりに怯えているので、そっとしておくことしかできなかったことを思うのか、Mさんが「かしゃん、ごめんね」と言った。
かしゃんは、誰よりも長く生きていろんな経験をしているけれど、誰よりも人と離れたところで生きてきたから、怯えて当然だと思う。追われたことも脅かされたこともあっただろう。少し後ろ足を引きずる様な感じなのは、昔事故にでもあったことがあるのかもしれない。
でもなんとか無事に手術も終わって、安心した。
途中、逝ってしまった子たちもいたけれど、計10頭の避妊手術が済んだことになる。
夏の終わりから今日まで、ひたすらに走ってきた。さすがにちょっと疲れたけれど
これからも、ぼちぼちやっていこう。


閉店時に見て廻ったが、かしゃんの姿は確認できなかった。
多めに置き餌してあるし、しばらく様子を見よう。
子供たちと一緒に眠ったら、だんだん落ち着いてくれるだろうから。
かしゃん、お帰りね。ゆっくり眠って、はやく姿を見せて欲しい。

かしゃん

2005年12月08日 | TNR
出窓のぶちのベッドで
なが~くなるくぅ。なぜか腹の毛が白いのだ。
黒猫は写真を撮るのが難しい。


今朝も寒かった…。霜が来る前にみかんを収穫しろと、農家のおじさんにアドバイスされたので、いそいで収穫する。
うちのみかんは、変わっているというか変わっちゃったのだ。
温州みかん・ゆず・でこぽん・レモン等々柑橘類の木を1箇所にまとめて植えたのが原因、いわゆる自家交配だ。
でこぽんの木は毎年実をつけてくれるが、でこぽんが生ったことは一度もない(笑)
一昨年もらった鉢植えみかんは、去年は、でこぽんとみかんのコラボになっていたし。
実に様々な形と味の(総称)みかんが今年もたわわだ。
でも、昔のみかんの味がすると結構人気だ。不幸中の幸いというべきか。


とりあえず、最後なのに、かしゃんの捕獲ができない日々(涙)
無い知恵を絞って試みるが、すべて失敗。このところお祭りチームが
率先して捕獲されるので(怒&涙)かしゃんは余計に警戒中。
今朝も、ダメダメ。寒いし、失敗だしダメージ大きい。
仕入れをしながら、考えた。そして思った「嗅覚だけでなく、視覚的にもアピールできるものがいい」そしてみつけた。

夕方、お祭りさんたちを30分かかってお腹いっぱい食べさせる。
まちきれなくなったかしゃんが動き出すのを待って例のブツを捕獲器にセット。
さすがに刺激的だったのか、15分後扉が落ちた。

病院に急ぐ。
そしてまた笑われた。さて何をセットしたのかはご想像におまかせ…。ま、ふつう
あんなでかいものは入れんでしょう。殆どやけくその投入ですから~。


捕獲してから病院まで、かしゃんは2度「きゅう」というような小さい声をあげただけで、暴れることも無かった。
りっぱなおかあさん。強くてやさしいおかあさんねこ。
かしゃんがいなければ、藪のこたちはひとりも居ない。みんなかしゃんから
命を分けてもらったんだね。だからかしゃんは、だれよりももう自分の命を大切にしないといけないよ。
お疲れ、かしゃん。ほかの子よりも、歳をとってるから…と心配されてるけど
大丈夫、また元気なかしゃんを迎えにいけると信じてる。
お疲れ。お疲れ様、かしゃん。たくさんの命をありがとうね。






なっつ帰宅する。

2005年10月28日 | TNR
なっつ病院より帰宅する。
ぴーと区別するために、肩口の毛を少し剃ってある。

朝、ぶちを保護して、部屋に入れた。
少し啼いてしまうが、ゴハンは食べられる。なんとか早く慣れて欲しい。
くぅは、どうにも捕まらない。つかれた…

なっつにどつかれる

2005年10月27日 | TNR
昨日届いたケージやらねこトイレやらが廊下に積まれたままになっている。
やることが山積みだが、とにかくケージを組み立てて、ぶちとくぅの居住空間を整えることが先決だ。ダンナと二人で組み立てた。
        「でけぇ~」廊下にいっぱいである。

ほんとにでかい。ブリーダーさんにお勧めとおいてあったなぁ確か。
まぁ、あんまりでかくて使い勝手が悪ければ、2階部分を取っちゃえばいいやってことで納得。
トイレの砂もいれ、シーツも敷き、お皿も新調した。あとはあのこたちが来るだけだ。
捕獲の練習をしようと試みる毎日だが、くぅは、倉庫上の箱から出てきやしないし、ぶちはにわでパトロールに余念がない。誰も相手にしてくれないのだ。
協力してください…って無理か。まぁ焦らずやろう。あと2週間ある。

今日は向かいの子達の捕獲の日。本日のターゲットは「かしゃん」
朝5時はまだ真っ暗。いくら自分の家の敷地だといえ、かなり怪しい。
かしゃん発見!だいぶお腹も空いているようだ。
    でも、藪からでてこない。
いつもなら、捕獲器の近くまで来てしまい、私を慌てさせるのに、今日は藪の中からじぃ~っと様子を覗うのみ。そして消えた。
私のところが、一番手の餌場ではないのだろう。
かしゃんにまた妊娠されたら泣くに泣けないので、ちょっとショックだ。
とおもっていたら、だれかトラップ板を踏んだらしい。「ぴー」か「なっつ」か?
同じ柄なので見分けがつきにくい。私が「なっつ」だとおもっている子は男の子でいばりんぼうだ。「ぴー」は幾分小さくて黄色味がかかっていてたぶん女の子。
…とするとがっしりした体格のこいつは「なっつ」だな。

車に積み込みシーツで覆う。心配なので隅っこをちょっとめくってみた。
すると、なんとケージの奥から私のほうに向かって突進!ダーンと扉にぶつかる。そしてもう一度…おまけに「シィィィエエエ~ィ」と力いっぱいの威嚇、唾液がとんできました。びびびびっくりした。
いまだかつてこういう子はいなかった。
いつもより、前後の扉の状態をしっかり確認しなおすことにした。

夕方病院から電話。「おとこのこです」
あれでおんなのこだったら怒るよ…。あいつはぜったい「かしゃん」の子だと確信した私である。
明日おむかえ。病院ではあまり威張らなかったらしいのがほんの救い。

みけちゃん帰宅する

2005年10月22日 | TNR

リリース前の1枚。空気のにおいに、はっとしている。


眠くて仕方がない。昨日、夕ゴハンを食べた後、くぅが行方不明になった。
いつもなら閉店の8時には戻ってくるのに、来ない。
夕べに限って、いつも以上に車は激しく通っているし、時間が経つにつれ不安も募る。
倉庫に閉じ込めちゃったんだろうか…何度も開けて呼んだが、返事がない。
11時頃まで懐中電灯片手にあちこち探すが、みつからない。
       どうしちゃったんだろう…。
眠れぬ夜を過ごして、今朝3時半にダンナと起き出した。
なんと、ぶちぶち号でぶちと追いかけっこしているのは、くぅ。あぁぁぁ…。
           力ぬけたよ。
帰ってきたなら帰ってきたよって言ってくださいよ!
まぁ、よかった、何事もなくて。
そして、バカ夫婦はひたすら眠いのであった。


早起きのお陰で、今日はいつもよりも余裕を持ってお迎えに出かける。
病院の駐車場も空いている。ラッキ~。

「調子が悪いのかと思うくらいおとなしかったよ。殆ど鳴かなかったし。」とMさん。 さすが、みけちゃん。
概しておんなのこの方が往生際がいい(くろくろは別として)感じだ。でもトラップをかけたという(いわゆる裏切り)行為に対して、警戒を解くまでの時間はおとこのこよりも長くかかる。

これで、みけちゃんの子育ては本当に終わりになった。愛情深い子育てを目の当たりにして、何度も胸が熱くなった。いいお母さんねこだったよ、でもこれからは、ただの「みけちゃん」だよ。


藪の前にケージを降ろす。扉を開けると急ぎ足で外へ出て、そして藪の入り口で
おもむろに振り向いた。
           「イッテイイノ?」
そう聞いているようだった。
     「あかちゃん待ってるよ、早く行きなさい」
歩きかけたが、もう一度振り返り、そして藪を抜けて行った。


今日はしとしと雨が降っていて肌寒いから、こども達とくっついて眠るんだよ。
目が覚めたら、ゴハン食べにおいでね。
  お疲れさま、みけお母さん。       



かなしい仕打ち

2005年10月20日 | TNR

晴れたら暑い一日。昼下がりのくぅ。庭の草の中に隠れたつもり。


今日は木曜日、店は定休日だが、1週間分の用事が溜まっている。
そして捕獲の日でもある。
先週VETと相談して、出産後1ヶ月半経った「みけちゃん」をオペした方がよいだろうということになった。
なんだかかしゃんの仔まで面倒みているような感じもして心配だったが、この機会を逃すとまた繰り返しだ。こども達の順調な生育と生命力を信じて。

意外にあっさりとトラップケージに入ってくれた。ごめんね。
近くで見ると、ホントにきれいなねこさんだ。写真を撮ろうかとも思ったが、恐怖で固まっている姿を残すのは躊躇われた。リリース時に1枚だけ記録用に撮らせてもらおうと思う。

病院へ急ぐ。みけちゃんに話しかけながら行く。必ず迎えに行くこと、みけちゃんとの約束を破ったことは無いことなど…。おかしいかもしれないが、伝わっているような気がするのだ。


院内はごった返している。今朝は「小鳥」の患者さんが多いようだ。
みけちゃんを搬入した後、看護師さんに別室に呼ばれた。
みけちゃんのオペ代金は完全自腹の24000。補助金は1年に一人2回までで、私と母の分で4枠。女の子優先で使ったけれど前回で終了した。
なんとVETが、補助金価格の12500でオペしてくれるというありがたい申し出だ。私のへそくりも底が見え始め、どうしようかと思っていたところだ。
これで、もうひとりオペしてあげられる!本当にありがたい。
嫌な顔ひとつせず、いつでも受け入れてくれるだけでも感謝なのに、こんな風に気にかけてもらって嬉しかった。がんばろう。続けていこう。

こんなステキなことがあったので、今朝の悲しい仕打ちを忘れていられた。
以前、向かいのこたちはがりがりがあまり好きではないと書いた。
確かにゆうべの一皿分、がりがりが多かったです。認めます。
でもね、残したうえに、なんでお皿の中に【う●ち】するんですか…。
辛過ぎますぅぅぅ(泣)



ちび 帰宅する

2005年10月15日 | TNR
リリース直前の【ちび】かわいい顔をしている。じっくり見たのは初めて。

意外に天気がよい朝。やっぱり今朝も4時半だよゴハンだった…。ガシガシ食べる、ぶちとくぅ。いいの、いいの元気ならね。それが一番嬉しいんだから。

さつまいもや里芋、柿など秋の味覚が畑に満載。おいしいものには、ちょっと苦労がつきもの。このところ毎朝、芋掘りに汗を流している(主に掘ってるのはダンナだけどね。)ぶちとくぅは、私達が畑に出かけた後、周りの茶畑や建築資材置き場でひと暴れ。姿が見えないと思ったら、ぶちは倉庫奥のねこベットで熟睡中だった。毛布に寝てるなんて…そんな季節になったんだね。くぅも別倉庫の定位置にスタンバっていた。今度は起きたらゴハンだね?

時間指定の配達があったので、いつもより早めに家を出て、「ちび」を迎えにいく。相変わらず病院は混んでいる。先日飛び蹴りをくださったゴールデンに再会を果たす。今日は抱きつかれました。かわいいやつ。

「ちび」は、「とっても緊張していた」とのこと。ケージの中でじっと座って、大きな目を見開いている。今度は何をされるんだろう?って思っているんだろう。
      今度は 帰るんだよ。おうちに帰るんだよ。


藪の前にケージを降ろす。なんだか信じられないといった表情の「ちび」
扉を開けると、早足で藪に消えていった。
夕方まで眠るんだよ。そしたら、モコと一緒にゴハン食べにおいでね。
よくがんばったね。



だーりんのおかげ

2005年10月13日 | TNR
今日も朝から塗装工事。幸いにもいい天気で日向はむしろ暑いくらいだ。
気の毒なのはぶちとくぅ。今日も一日避難生活だ。

このところ「5じだよ、ごはん」ではなく、「4時半だよ、ごはん」になっている(泣)のでちょっと忙しい。どうも夜中思いっきり遊んでいるようで、お腹が空いてたまらないらしい。元気なのは嬉しいので、許す。

本日、捕獲成功。「ちび」白キジのおんなのこが入ってくれました。
モコの兄妹猫。お年頃なので気にはなっていたのだが、何しろ用心深くて一番手を焼きそうだと思っていたし、実際今日まで一度も捕獲器に近づいたことがなかった。
まわりの若い男の子達が、殆ど去勢済みで、少々捕獲器に対して警戒心があるので
「ちび」が近づくよい環境ができたようだった。
周りをうろうろするけれど、入らない。みけちゃんが入りそうになるし(号泣)
おまけに今朝は寒くて…。
そのうちに、かしゃんのカレ、だーりんが捕獲器に近づき始めた。だーりん、あんたはまだあとでいいんだから、どけ!と心の中で叫ぶ。でも、もう一人の私が、「とりあえず、捕獲できたやつからやってくしかないんじゃないの?」と囁く。
凍えながら、安易に後者を選択。入りやすいように、入り口付近にも茹で胸肉を何箇所か置いて誘うことにした。
当然、だーりんがやってきて、食べ始めた。
お…身体が入ったぞ…おいっ踏めよ、踏まんかいっ
身体がでかいばかりに、トラップ板に足をかけることなく肉をゲット、最終のレバーを残して悠然とひきあげるだーりん。ただ飯食いかい…、がっくし。
…と思っていたら、だーりんの様子に安心したのか、「ちび」が侵入。
         「ガッシャン」
扉が落ちた。思いがけず捕獲成功だ。ちびちゃん、ごめん。がんばってきてね。
かならずお迎えに行くから。
兄妹のなかで、いつまでも小さくて心配だったコだ。でも毛づやも良いし、元気そうだ。いつまでも「ちび」じゃなかったね。

本日は、今年度最後の補助金を使う。従ってマイクロチップの埋め込みもする。
2泊して、土曜日にお迎え。
朝一番で迎えに行くよ、ちゃんとご飯食べるんだよ


オセロ 兄弟の元へ戻る

2005年10月07日 | TNR
リリース直前の一枚。あごひげのような模様がチャームポイント

嘘のように良い天気で嬉しくなる。夜明けは更に遅くなって、畑に出かけるまで少し時間が作れるようになった。
たとえ5分でも私と猫たちにとっては貴重な時間だ。日頃充分に遊んであげられない分、できる限り声をかけ、触れてみる。
ぶちとくぅでは、驚くほど触り心地が違う。ぶちは「つまってる」という感じで硬い。でもくぅは、どこまでも柔らかい。こんな風に触れられる日が来るなんて、想像もできなかったなぁ…。

畑から帰って、一服もせず朝の仕事を片付け、おせろを迎えにいく。
「おとなしいし、きれいだし、ノラちゃんだなんて思えないねぇ」と看護師のMさん。
もしかして里子に…の期待はあえなく散り、兄弟の元へ戻る。
誰かの保護の下で、安心して暮らせはしないけれど、たくさんの兄弟と、そこそこおいしいゴハンがあって、雨をやり過ごす場所もある。
私にもっと力があれば…と強く思う。ごめんね。今はこれが精一杯なんだ。

「ゴハン」というシンプルなつながりだからこそ、絶対裏切れない。

にゃあでもうぅーでもなく、いたって静かに車中を過ごす。
茶トラのぶち柄のコは、おしゃべりなのかな…ぶちもちびぶちも、実家のしっぽも「にゃおにゃお」言ってたもんなぁ…とふと思ったりしながら。

リリース後、日中は全く姿が見えなかったが、夕方はしっかり戻ってきてくれたのでひと安心。
さすがに私のそばには来ないけれど。
あんなに懐いていたくろくろもモコも、もう以前のようにはしてくれない。一線を引いて、「油断しちゃいけない」って訳知り顔をしている。
さみしいけれど、そとでくらしていく為には「油断は禁物」なのだ。