じじい、無駄な抵抗はよせ!

無駄な抵抗はよせ! 
だが、一度きりの人生じゃ
映画のタイトルに触発されて、じじいの抵抗はいかに??

旅の選択肢6

2019-12-18 07:36:51 | 行きたい旅先
10歳上の従兄弟が大好きだった歌がある。
映画「慕情」のテーマソングはマットモンローの
 love is a many splendoerd thing だが
映画の中で丘の上から見おろす香港の空気は澄み
切っている。
 従兄弟は太いのバリトンで、酒席で盛り上がる
と自慢のこの歌を言語で披露していた。

香港島海岸沿の絵はがき専門店で百万ドルの夜景と
言われた頃の少し大きめの写真を買った。撮影され
たのはもう二十年も前のことという。
今では特徴ある中国銀行ビルのギザギザの電飾も少
し陰っているようだ。その金融街には香港一高い貿
易センタービルがあり、地下には空港行のMTR駅
でシティチェックインもできる。香港を発つ日、い
つも早めに荷物を預けてから町へくりだした。


ブルースリー主演の映画「死亡遊戯」のファストシ
ーンでは、ビルの間をギリギリに航空機が降りてく
る。その啓徳空港に代わり市内から25分ほどの乗
車で1998年開港の巨大で近代的なアジアのハブ
空港に着くことができる。この空港は昨年からフェ
リーではなくバスで澳門や中国の珠海にも行くこと
ができるスカイピアも完成。香港に隣接する深圳、
澳門に隣接する珠海の近代化の早さには訪ねる度に
驚かされる。土地は国家のモノ、社会インフラが必
要とあれば、国民の居住権よりそちらを優先できる。
アミーバのように、香港は訪ねる旅に増殖している。
好景気と巧みな海外資本を受け入れる中国人は侮れ
ない!


最初に香港を訪ねたのは1973年のことだ。台湾船籍
の研修船で横浜から香港~マニラを2週間かけて訪
ねる旅だった。丁度、米国の航空母艦が入港してい
た。二日間の停泊で香港のネイザンロード、ビクト
リアピークなどに行った。英国式の2階建てバスや
市内を走るトラムも当時はノンビリした感じだった。
しかし、現在の市内の混雑度合は比較にならない。
エレベーター速度は速いし、信号待ちするベルのよ
うな音も何となく忙しい。

バッタ物で有名な女人街は薄汚れた建物の谷間を所
狭しと品物で埋められ、観光客が通路に溢れている。
旅行記作家・沢木耕太郎の「深夜特急便」には薄暗
く不気味な雰囲気を確かに感じとることができる。
香港には地震が無い。高層アパートがハンパなく接
近して建築されている。大通りから一歩裏通りへ入
れば庶民の生活を底から支えている飲食店、衣料品
店などが混在密集しており、行き交う車や人の多さ
もすさまじい。

この町を中国本土はどうしようとしているのだろう。
英国人により資本主義の先兵として突き進んできた
香港だが、それに共産主義のタガをはめようとして
いるようだが、はたしてできるだろうか。

しかし、
本土から電車を直接乗り入れ、海峡をまたぐとてつ
もなく長い橋で澳門や珠海と直結するなど準備は着
々と進んでいる。
澳門一のマカオタワーは2年前まで最も高い建築物
であったが、隣の珠海の高層建物群に。抜かれた

確実に本土統制に向かっている。   つづく


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