この『21世紀新訳・仏教経典(抄)』というブログも
先生からのお話で始まりました。
先生は長年、仏教にも熱い想いがおありでした。
先生の著作のなかでも仏教に関するものがいくつかございますので、ご存知の方も多いかとは思います。
先生は
経典をいかめしいものではなく、仏教のことを知らない人でも十分に楽しめる、小説のようなものとして訳し直して
現代に紹介なさろうとしておられました。
その原稿 . . . 本文を読む
私自身も
先生と絵本『極楽』をともに書かせて頂き、本当に有難い御縁を頂戴しました。
私は高校3年の冬、シュタイナーと出会って以来
大学時代を通じてずっと独学でシュタイナーを勉強しておりました。
自分のなかで今まで感じていたこと、
大事だと思うのに誰も言わなかったようなこと。
それらが
すべてシュタイナーの著作の中にある!
そんな想いで、
貪るように翻訳された書籍を読み漁っておりました。
. . . 本文を読む
しばらくブログの更新を止めておりました。「監修者」の桝田英伸です。
その理由と言いますのは、表題にもある通り、「編訳者」西川隆範先生のご逝去によるものです。
ドイツの神秘思想の流れを汲みつつも、現代社会に通用させるべく、自然科学の方法を取り入れて、
「人智学」という、万人に精神の豊かさを獲得する方法論を切り開いたルドルフ・シュタイナー。
シュタイナーの思想は
この「人智学」をベースとして、
そ . . . 本文を読む
かの〈梵天王〉の容貌は、いつも子供のようであった。
だから王は『童子』と名乗った。
この時代
〈世間〉が再生されるにつれて、多くの生き物たちは〈光音天〉へと生まれ変わっていた。
彼らはおのずと湧きおこって来る〈歓喜〉を食べものとしていた。
彼らの体は光を放ち、〈神足(超能力)〉でもって空を飛び、行き来していた。
安楽であり、妨げるものもない境地であり、彼らの寿命は久しく長かった。
そののち . . . 本文を読む
仏陀は比丘たちに語り始める。
「〈光音天の下までの世界〉を焼き尽くす〈火災〉もついに終わり
〈失われた世界の天地〉がふたたび生成されようとしていたとき、
“とある生きもの”が
〈光音天〉での“幸せ”が尽き
“おこない”が尽き
“命”が尽きて、
〈光音天のひとつ下に新しく生まれたばかりの天国・空梵處(大梵天)〉に生まれた。
彼はこの世界の美しさに心を奪われ
“執着の心”を起こして、
-ほか . . . 本文を読む