仏陀は比丘たちに語り始めた。
「かつて
かの〈阿修羅王〉はある時こう思った。
“我れには大威徳の神通力が少なからずある。
ところが、〈忉利天(とうりてん)〉や〈日天・月天(にってん・がってん)〉が常に虚空におり、しかも我が頭の上を好き勝手に飛んでおる。
よし、
気に食わないから神々どもを蹴散らして、〈日天・月天〉を捕まえ、我れの『耳飾り』にしてくれよう!”
怒りの盛んに燃え上がった〈阿修羅王〉は、
〈鞭打ち(捶打・すいだ)阿修羅〉を念じた。
〈鞭打ち阿修羅〉はすぐさまこの念に応える。
“今
我らが〈阿修羅王〉さまが、我々〈鞭打ち阿修羅〉を念じられた!
我らすみやかに軍(いくさ)の支度を整え、馳せ参じよう!”
そしてすぐに左右の臣下の者たちに武器を用意させ、
自らは〈宝でできた戦車〉に乗り込んだ。
無数の阿修羅たちをその前後につき従えて、
かの〈阿修羅王〉の前へと馳せ参じたのだった。
「かつて
かの〈阿修羅王〉はある時こう思った。
“我れには大威徳の神通力が少なからずある。
ところが、〈忉利天(とうりてん)〉や〈日天・月天(にってん・がってん)〉が常に虚空におり、しかも我が頭の上を好き勝手に飛んでおる。
よし、
気に食わないから神々どもを蹴散らして、〈日天・月天〉を捕まえ、我れの『耳飾り』にしてくれよう!”
怒りの盛んに燃え上がった〈阿修羅王〉は、
〈鞭打ち(捶打・すいだ)阿修羅〉を念じた。
〈鞭打ち阿修羅〉はすぐさまこの念に応える。
“今
我らが〈阿修羅王〉さまが、我々〈鞭打ち阿修羅〉を念じられた!
我らすみやかに軍(いくさ)の支度を整え、馳せ参じよう!”
そしてすぐに左右の臣下の者たちに武器を用意させ、
自らは〈宝でできた戦車〉に乗り込んだ。
無数の阿修羅たちをその前後につき従えて、
かの〈阿修羅王〉の前へと馳せ参じたのだった。
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