かの〈梵天王〉の容貌は、いつも子供のようであった。
だから王は『童子』と名乗った。
この時代
〈世間〉が再生されるにつれて、多くの生き物たちは〈光音天〉へと生まれ変わっていた。
彼らはおのずと湧きおこって来る〈歓喜〉を食べものとしていた。
彼らの体は光を放ち、〈神足(超能力)〉でもって空を飛び、行き来していた。
安楽であり、妨げるものもない境地であり、彼らの寿命は久しく長かった。
そののち . . . 本文を読む
仏陀は比丘たちに語り始める。
「〈光音天の下までの世界〉を焼き尽くす〈火災〉もついに終わり
〈失われた世界の天地〉がふたたび生成されようとしていたとき、
“とある生きもの”が
〈光音天〉での“幸せ”が尽き
“おこない”が尽き
“命”が尽きて、
〈光音天のひとつ下に新しく生まれたばかりの天国・空梵處(大梵天)〉に生まれた。
彼はこの世界の美しさに心を奪われ
“執着の心”を起こして、
-ほか . . . 本文を読む
〈神々〉は
手に手に武器を持つ。
“刀に剣に、鉾に槍、戦斧に戦輪、縛り上げる縄”など。
また
〈兵神の鎧〉は“七宝”で出来ている。
いかに〈阿修羅たち〉が刃を加えようとも
その身には傷一つ負うことはない。
〈阿修羅たち〉は
手に手に武器を持つ。
“刀に剣に、鉾に槍、戦斧に戦輪、縛り上げる縄”など。
また
〈阿修羅兵の鎧〉は“七宝”で出来ている。
いかに〈神々〉が刃を加えようとも
その身には傷 . . . 本文を読む
〈帝釈天〉は
〈忉利天の“三十三の天宮”にすまう神々〉を心に念じた。
〈忉利天宮の神々〉もすぐに察して念に応え、次いで口を開く。
「只今、
我らが王〈帝釈天〉様が我らのことを念じてくださった!
我ら速やかに武具を整えん!」
そしてすぐに
〈左右の側仕えの者たち〉に命じて武器の支度をさせるのだった。
〈三十三の天宮の神々〉自らも
武器を執り、宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。
そして
〈無 . . . 本文を読む
〈侍天〉はすみやかに
〈夜摩天・兜率天・化自在天・他化自在天それぞれの神々のところ〉へと順におもむき、
〈帝釈天の言葉〉として
『〈阿修羅たちの大軍勢〉と戦う日がついに来ました。
どうか〈神々〉よ、手に手に武器を執り、我れらが軍勢にお力をお貸しくださりませんか』
と告げて回ったのだった。
〈夜摩天の天子(王子)〉は
この言葉を聞くや否や自ら武器を執り
宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む . . . 本文を読む