①はこちら。
2日目は楽しみにしていた(って全部楽しみなんだけど)野付半島へのツアー。
ユキホオジロに会いたい。でもどこにでもいるわけじゃなくて、一番可能性が高いのは、野付半島先端の砂州。入るためにはまずネイチャーセンターで許可証(1日10枚のみ)をもらい、未舗装の狭い道路を車で行けるところまで行き、その先は徒歩でしか行けない場所だそう。
一度に全員は砂州へ行けないので、野付半島ネイチャーセンターで2組にわかれる。Aチームが砂州へ向かっている間、Bチームは野付半島の根元(?)の尾岱沼漁港や春別川河口で海ガモたちを探し、ランチ後は交代する、という段取り。
歩くことはなんでもないんだけど、問題はお天気。
1日目に比べたら雪は少ないけれど、そのかわりにものすごい強風。
私たちBチームはネイチャーセンターのセンター長さんがガイドしてくださったんだけど、まず最初に「今日はほぼ嵐という天候なので、鳥の出も厳しいと思ってください」とのコメントがあり、まあでも「ですよねー」って感じのお天気なんだよな。
まずセンター向かいの高台へのぼって外海を見る。
クロガモの群れ、といっても10羽もいないけど、見ることができた。
けど、他に鳥の姿はなく、バスで春別川河口へ向かう。
途中でハギマシコの群れが何度か併走して飛ぶ。
窓越しなのでうまく撮れなかったけど、かなり大きな群れだった。
春別川河口へ着き、すぐ目に入る凍った海面にオオワシの姿が!
バスでお隣になった方のツアー参加の目的が「オオワシ」と聞いていたので、一緒にテンション高めで見る。
他に何がいるかなと見回していると、防波堤から見える枯れた草原に飛ぶ小鳥の群れ。
「ユキホオジロです!!」えええ、ここで?
みんな、ユキホオジロは午後だと思いこんでいてまさかここで会えるとは思っておらず、一気に色めき立つ。
50羽くらいはいる?
ひゃー、かわいいー。かなり距離はあったけど、双眼鏡とカメラでとらえられたし、スコープでしっかり表情も見ることができて一同悶絶(笑)
ハマニンニクというイネ科の植物の群落がここにもあって、ユキホオジロの好物なんだけど、今シーズンはまだここには来たことがなかったとのこと。
たまたま私たちが今シーズン初のタイミングにぶち当たったということで、メンバーに徳を積んだ人がいたに違いない。
ハギマシコとカワラヒワも混じっていて、センター長さんに聞いたところ、混群を作っているそうだ。
関東では絶対見られない混群だわ。
マガモ、オナガガモの群れと、オオハクチョウもいる。
普段は菅生沼でしか見ないので、海にいるのがめちゃめちゃ違和感あったけど、ここは昔からシベリアから渡ってくるオオハクチョウの立ち寄りポイントとのこと。
オオハクチョウもそろそろと氷の上を歩いている。
この後、尾岱沼漁港へ立ち寄り海ガモたちを見たんだけど、しっかり見ないうちにタイムリミットが来てしまい、後ろ髪をひかれつつネイチャーセンターへ戻りAチームと合流。
先にユキホオジロを目指して砂州の先端へ行ったAチームは、残念ながら会うことができずに戻り、もうランチを食べ終わっていた。
話し合いの結果、Bチームはもう砂州へは行かず、もう一度ユキホオジロが出た実績がある春別川河口と、時間が足りなかった漁港での観察をみんなでやろう、という方針に決定。Bチームメンバーも異論なし。
食堂から外を見ると、キタキツネが氷の上をそろそろと歩いていた。薄いのかしらね。
出発前にここでしか買えないユキホオジロの絵本を買って、作者でネイチャーセンター専門員の坂口つくしさんと、センター長の藤井さんにサインをいただいた。ユキホオジロをお話ししながらササッと(でも丁寧に)描いてくださって感激だった。
午前中消化不良だった漁港へ到着。悪天候でホタテ漁が休みなので鳥の観察もできたけど、本来であれば今はホタテ漁最盛期なので、ジャマにならないように観察してください、との話だった。
ウミアイサ、カワアイサ、ホオジロガモ、あとなんかカモメ。カモメはほんと全然覚えられない。
ミコアイサもいたし、
シノリガモと、あと写真はないけどコオリガモも見ることができた。
最後に春別川河口でユキホオジロ探し。
到着時点ではいなかったので、他の鳥を観察しながら待つ。
なんと見える範囲に同時に4羽のオオワシがいてビックリ。
カラスと並ぶと大きさがよくわかる。
カラスの狙いはオオワシが足でおさえつけている獲物。
すきを見て持っていってた。
沖にはコクガンの群れ。ものすごく遠かったけど、数はたくさんいた。
ギリギリまで待ったけど結局ユキホオジロは戻ってこず、Aチームのメンバーは残念だったけど冷え込みも強くなってバスへ戻る。
でも最初の「本日は絶望的です(意訳)」みたいな宣言から考えると、かなり充実した内容だったと思う。
2日目も無事終了、また明日。小鳥をたくさん見られるといいんだけど、風速10m/sみたい。でも今日みたいなパターンもあるからあきらめないぞ!
③へ続く。
●この日見た/声を聞いた鳥
- オオハクチョウ
- マガモ
- オナガガモ
- シノリガモ
- クロガモ
- コオリガモ
- ホオジロガモ
- ミコアイサ
- カワアイサ
- ウミアイサ
- カワラバト
- ハマシギ
- ケイマフリ
- カモメ
- シロカモメ
- ワシカモメ
- オオセグロカモメ
- シロエリオオハム
- ヒメウ
- トビ
- オジロワシ
- オオワシ
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- スズメ
- ハギマシコ
- カワラヒワ
- ツメナガホオジロ
- ユキホオジロ