「ムギマキ」という鳥がいることは、奥日光でたくさんのカメラマンが粘っている現場を見たことで知った。
「戸隠高原」が野鳥観察で名が通った場所だということも知らず、10月下旬の高原へ行っていい気候の中で紅葉でも見て小鳥なんかが見られたらいいな、くらいの軽い気持ちで申し込んだツアー。
1日5km程度歩く可能性があります、と書かれていて、なんかハイキングっぽいところも楽しそうだったし。
集合は長野駅。昨年参加した雷鳥ツアーが松本駅集合で、そのときと同じく大宮から新幹線で向かう。
前回は乗りかえるだけだったので駅から出なかったんだけど、せっかくなのでちょっと観光もしてみたい。
ということで、早めの新幹線で8時前には長野駅着。そこから歩いて行ける善光寺へ行くことにする。
牛に引かれて善光寺参り…というけれど、牛も見つからないので(笑)徒歩で。
すごい迫力! おまいりをしてご朱印をいただき、お土産を買ったり朝っぱらから栗ソフトクリームを食べたり。
面白い軽トラの写真撮ったり。
しっかり満喫して駅ビルで帽子(無印週間で10%オフ)とお弁当を買って11時集合。
14人で戸隠高原へ向かう。
チェックインにはずっと早いけど準備ができているということで、各自お部屋で食事と探鳥準備。
窓から見える景色が最高!
午後からはバスで最初のポイントへ。
この日は日曜日で天気もよかったせいか、道中の観光地はすごい人出。駐車場もいっぱい。
前々日&前日も同じツアーが開催されたそうなんだけど、木道なんかは歩けないくらい人がいたとのことだった。
ホテルの前でやさしそうな顔をしたホオジロのメスが見送ってくれる。
ムギマキは「ツルマサキ」の実が大好きなんだそうで、今回のツアーではいくつかのポイントを回って、ムギマキが出てくれたところでじっくり観察という感じ。
以前はガンガン歩くツアーだったけれど、撮りたい人が増えたので腰を据えて見る形に変わってきたんだそう。
最初のポイントでは、野鳥の会のグループや別のツアーなど、カメラや双眼鏡を構えて待ち構える人たちが。
さっそく現れたのはキビタキのメス。今回のツアーで一番数を見たのはこの鳥だと思う。
ジョウビタキのメス。今シーズン姿を見たのは初めて。
コゲラも食べるツルマサキ。おいしいのね、きっと。
小鳥たちはある程度食べたら一旦離れて別の場所へ行き、しばらくしたらまたやってくるというサイクルを繰り返している様子だった。個体は入れ替わっているかもしれないけど。
なので、飛んで来るたびに場がざわつくんだけど、ムギマキではないということがわかると「なーんだ」という空気になってしまう。なんと贅沢な!
私個人としてはそもそもムギマキにそこまでこだわりはなかったので、どの鳥が来ても同じくらいのテンションで観察していた。
そんなところに来てくれたムギマキのメス。わぁ、これはカワイイ! みんな会いたくなるわけだわ、しょうがない(笑)
しかも旅鳥なので期間限定でしか会えないのがまた煽る感じよね。
なぜか出てきたエゾビタキ。ガイドさんも「なんで?」という感じだそう。
そもそもこの時期にこんなにキビタキも見たことがないとのことだった。
かわいいからいくら出てもいいけど、例年とあまりにも違うと確かに心配にはなる。
珍鳥(?)のマミジロキビタキという鳥がいるとかいないとか。
「これだ」とされた個体は、私が参加したツアーガイドさんによると「(いろいろな根拠があって)キビタキとしました。」とのこと。
難しいね、当の鳥たちは意に介してないんだろうけどね。
上空を一瞬オオタカが飛んだり、アオゲラの声がしたり、気を抜けない。
でもムギマキの雄が出ないので移動となった。
次のポイントへ向かう途中、「オオルリだ!」という声。
ええ、オオルリ? 半分だけ青い、若いオス(亜成鳥)とのこと。
場所を変えて観察。日曜の夕方近く、天気も曇ってきたので人影もまばら。
ポイントに着いてムギマキを待つ間にも、ゴジュウカラやコガラ、ミソサザイの鳴き声がするなーと思ったら2羽出てきて木道にとまったり、カケスも飛ぶしキバシリも出てくるし、楽しい楽しい!
アトリの群れも見られて、確実に冬鳥が移動してきてるのがわかってうれしい。
まあ写真はアレなんですけど、記録として。
日が暮れてしまったのでこの日は終了。
今回はiPadとカードリーダーを持ってきたので、部屋のテレビで日本シリーズと選挙速報を眺めつつ撮った写真もその日のうちに確認できたのでよかった。
●この日見た/声を聞いた鳥 ※鳥合わせの結果。自分で見聞きしていないものは★
- オオタカ
- コガモ
- キンクロハジロ(移動途中の道ばたの池)
- キジバト
- コゲラ
- カケス
- コガラ
- シジュウカラ
- ヒヨドリ
- エナガ
- ゴジュウカラ
- キバシリ
- ミソサザイ
- ジョウビタキ
- キビタキ
- ムギマキ
- オオルリ
- アトリ
- ホオジロ
- エゾビタキ
- マミチャジナイ★