5年、10年とただただ時間が経てば、復興が進んで行くわけではなく、
生業と住居と……もろもろの問題が解決しなければ安心できません。
(きょうの「潮流」にも、そのことが書かれています)
東北もそうですが、地震のあとに豪雨が襲い、二重三重に苦しい思いを
した人達がたくさんいます。
復興五輪だ、コロナに打ち勝った証拠だと、勇ましいことを言いますが、
空虚に聞こえます。
代表になろうと、懸命にがんばった選手たちには尊敬の念しかありません。
でも、コロナの終息が見えないなか強行すれば、損失の方が多い気がします。
聖火リレーも盛り上がってないように見えるのは、わたしだけでしょうか?
桜も早かったですが、新緑に染まるのも早いですね!
近くの銀杏並木も空に吸い込まれるような新緑です。
点々と緑に浮かぶ薄紅はしだいに山へ溶け込んでゆく (2019年作)
青空にみどりを溶かし込むやうに芽吹きて伸びる並木のいちやう (2020年作)
さて、わが家の新緑は、というと。
ビルベリー 桑の木です
ラズベリー
イングリット・バーグマン
莟があるのが嬉しい!
フジバカマ (藤袴)
まだありますが、別の日に。
潮流 (4月14日)
「あのときの経験と教訓を無駄にせず、災害への備えに取り組む事が大切」。祖父母を亡くした女性が遺族を
代表して訴えました。甚大な被害をもたらした熊本地震から5年。二度にわたる震度7の揺れで家々が潰され、
町の様相が一変した益城町では追悼式が開かれました。建物や道路の復旧は進みますが、いまだに50世帯
150人以上が仮設住宅で暮らしています。▼5年といわれても先が見えず、気持ちを表す言葉もない」。
夫婦で仮設生活を余儀なくされている71歳の男性は、いっこうに自宅を再建できない現状にいらだちをあらわ
にしました。町を横断する県道の4車線化と区画整理が推し進められ、移転先も決まらない状態です。
▼住民の多くが反対や不安を口にする復興事業や計画。それは暗い影を落としています。地元紙の被災者聞き
取りでは、現在や今後の生活に不安や不満があるという人が半数をこえました。豪雨やコロナの追い打ちもあり、
日々の苦悩が浮き彫りになっています。▼大型開発が目立つ一歩で置き去りにされていく被災者や防災。
削られた山肌が残る阿蘇地域では人口減少に歯止めがかっていません。田んぼが地割れした農業者は、実情に
合った支援を求めます。▼被災者の声を届けてきた甲斐康之・共産党益城町議はやることが逆さまだと言います。
「災害に便乗する開発型の復興ではなく、県民のくらしと生業に力を注ぐ。それが政治の役割ではないか」。
いまや各地に広がる被災地に共通する思いです。 (しんぶん赤旗より)