午前中は、短歌の講座。
8人の出席で、またひとり見学の方がみえていました。
雨が降ったときに、靴ごと覆えるカバー、
昨日見つけて買い、カバンに入れていたのですが、
きょうの出番はありませんでした。
きょうの潮流
いくつもの井戸を掘り、全長24キロにも及ぶ用水路をつくり、不毛の地を
緑の農地に変える。干ばつに飢える異国の人びとの命を守るために生涯をささ
げた日本人医師の中村哲さんです。
▼長く戦乱がつづくアフガニスタンに医療や衛生、きれいな水や食べ物をもた
らしました。2年前、凶弾に倒れるまで同国の土台づくりに力を尽くした彼は、
いつもこう説いていました。武器ではなく命の水を―。
▼逆に命を奪い、国を混乱させたのが米国による報復戦争でした。9・11同
時多発テロから20年。米国史上最長の戦争によって失われた人命は16万余
を数え、うち市民の犠牲が4万人をこえます。
▼ただ復讐(ふくしゅう)心を満足させるための戦争。暴力は暴力を生み、
憎しみは憎しみをよぶ。その連鎖がタリバンをふたたび勢いづける温床となり
ました。空爆や自爆テロが女性や子どもといった罪なき者を傷つけ、生活を
破壊する。それがまたテロを招くと中村さんも指摘していました。
▼大国の思い上がった戦争は自国民にも深刻な影響をあたえ、帰還兵の多くが
PTSDに苦しんでいます。武器は絶望しかもたらしません。今後、米国と国
際社会はタリバンによる恐怖政治の復活を許さず、国の再建を支えていく責任
があります。
▼アフガンはイスラムの国です。交わされるあいさつの「サラーム」には平和
という意味が込められているといいます。果てない戦争や暴力にうみ、穏やか
な日常を待ち望んでいる人びと。みなが心から笑顔で「サラーム」といえる日
を早く。
(しんぶん赤旗より)