巡行は9時からですが、テレビ中継は10時からでした。
これはハイライトの場面から。
先頭の長刀鉾に生稚児(いきちご)さんが乗っています。
長刀鉾以外は、お人形ですから、
こう呼ばれるのでしょう。
結界の注連縄を切り、鉾が通れるようにします。
祇園祭は、9世紀に始まりました。
869年の御霊会(ごりょうえ)が、その始まりと言われます。
御霊会とは、疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭で、
疫病も、恨みをこの世に遺したまま亡くなった人々の祟りと
考えられていました。
平安京が内陸の地で、高温多湿の上、人口が集中し上下水道の不備などのため、
様々な疫病が流行ったことを祓うために行われたということです。
山や鉾は、八坂神社に向かって進み、四条河原町から北上して、御池通を西に
向き、室町通や新町通の鉾町へ帰って来ます。
そして、帰ってきたらすぐに解体されます。
それは、通ってきた所で穢れを祓ってきたので、それがついたままにしては
おけないからです。
夕方には、八坂神社から四条通りの御旅所まで、三基の神輿が神幸祭を行います。
今ごろは氏子町を練り歩いている頃でしょうか?
きょうの前祭に巡行した山と鉾は23基、明日は後祭の10基が立てられます。
後祭の巡行は、24日です。
きょうとは逆のコースで巡行します。
主張
男女平等 日本116位
立ち遅れの打開は政治の責任
世界経済フォーラム(本部・スイス)が13日、各国の男女平等の達成度を指数で示した「ジェンダーギャップ報告書」2022年版を発表しました。日本の平等達成率は65・0%で、21年の65・6%から後退しました。順位は調査対象146カ国中116位と低位で、主要7カ国の中での最下位が続いています。
経済と政治で大きな差
ジェンダーギャップ報告書は、国ごとの男女格差の状況を、経済・政治・教育・健康の4分野で分析・指数化し、平等の達成率を順位づけしています。日本は、経済と政治の分野での格差が大きく、順位を引き下げてきました。
調査が始まった06年、日本は79位(達成率64・5%)で、フランス70位(65・2%)とあまり変わらず、韓国92位(61・6%)より上位でした。しかし、22年はフランスの15位(79・1%)から大きく引き離され、韓国99位(68・9%)にも、20年の調査以降、順位で追い抜かれています。
男女賃金格差の是正や、国会など意思決定の場に女性を増やすことなど、各国がジェンダーギャップの解消のためにさまざまな手だてをとってきた中、日本の政治が真剣に取り組んでこなかったことが、こうした状況を招きました。
今回、日本で低迷が著しいのは121位の経済分野です。達成率は21年の60・4%から56・4%に下落しました。コロナ禍で相次いだ休業、倒産、解雇の影響の多くが女性にのしかかったためです。労働参加の達成率は84%から75%に、同一労働における賃金格差は65・1%から64・2%へと低下しました。
政治分野は139位と際立った遅れです。衆院議員に占める女性の割合が昨年の総選挙で9・7%にとどまり、閣僚は20人中で女性3人という少なさです。
日本共産党は昨年の総選挙や先の参院選で、ジェンダー平等をあらゆる分野で貫く政治への転換を公約の柱に掲げました。国会では、国民運動と結びジェンダー問題を粘り強く取り上げてきました。
男女賃金格差では、政府が長く拒んできた「男女別賃金の実態把握・公表の企業への義務付け」を実現し、重要な一歩を勝ち取りました。公表制度を力に、年収で239万円、生涯賃金に換算すると約1億円にのぼる賃金格差を早期に解消させることが必要です。
女性が多く働く介護や保育などケア労働分野の賃上げ、非正規雇用の正規化、中小企業支援と一体に最低賃金を全国どこでも時給1500円に引き上げることなど、実効力ある取り組みを進めることが求められます。それは経済の健全な発展の道でもあります。
妨害をはね返して前進を
女性議員を増やす機運も高まっています。参院選で女性の当選は35人と過去最多となりました。国政選挙の候補者を男女同数に近づける各党の努力が不可欠です。とくに与党の真剣さが問われます。
選択的夫婦別姓の実現や性暴力の根絶など、ジェンダー平等を求める国民の声は広がり続けています。一方、明治憲法下での家族観・女性観を今に引き継ぐ政治勢力が自民党政権の中枢にすわり、足を引っ張っていることは見過ごせません。力を合わせて妨害をはね返し、ジェンダー平等の日本を実現していきましょう。
(しんぶん赤旗より)
そう言えば、祇園祭の間のお稚児さんの世話は、
母親ではなく父親がするということです。
京都は、男尊女卑の傾向が強いと思います。