門前にウチナンチューが啀み合ふオスプレイ来るずつと前から
「標的の村」という映画の自主上映会がありました。
ご近所の方が中心になって実現しました。
近くのホールに600名くらいが集まって見ました。
沖縄県東村高江地区の住民たちの闘いの記録です。
高江地区は、米軍演習場の真ん中に位置し、まるで「標的」にされているようで、
ヘリコプターの音に学校の授業も邪魔されていました。
そこにまた、6カ所のヘリパッド建設計画が持ち上がり、
住民は建設反対を唱えて、座り込みをします。
しかし、その頭上を越えて建設資材が運び込まれます。
ヘリパッドが完成しないうちに、今度は普天間基地へのオスプレイ配備計画が持ち上がります。
2012年9月29日、強行配備前夜。
高江の人々はもちろん、沖縄中からも反対の人々が普天間基地のゲート前に集まり、
身を投げ出し、車を並べ、22時間に渡ってこれを完全に封鎖します。
しかし、同じ日本人の警察官に強制排除されてしまうのでした。
「沖縄の人の生活を守るために警官になったのと違うのか?」
と叫ぶ女性の声を無視するように、黙々と排除を行う警官たち。
カメラを持った報道の記者たちも、警官にもみくちゃにされたり、カメラをふさがれたりしながら、
記録し続けました。 (そのおかげで、わたしたちはほんとのことを知ることができました)
誰からともなく、歌い出される「安里屋ユンタ」・・・悲しく、でも、力強く響きます。
抵抗むなしく絶望する大人たちの傍らで、11歳の少女は言います。
「お父さんとお母さんががんばれなくなったら、わたしが引き継いでいく。
わたしは、高江をあきらめない!」
復帰後、40年経ってなお切り広げられる沖縄の傷。
わたしたちは、よく知って考え続け、行動しなければなりません。
問題が山積みです。