前回のロット分割(生産バッチ)についてのご報告です。
ロット分割は、製造オーダーを何回かに分けて生産する場合に行います。
今回これらの対応を、MRPの中で処理するように改造しました。
MRPが製造オーダーを生成する条件は、以下の2つです。
ア. 在庫を確認し、基準在庫数を下回っているバケットが存在する時
イ. あらかじめ生産計画数を該当する日に登録しておく (MRPの前に)
生産計画数の登録
完成製品および中間品について登録ができます。
1.関係するマスタデータ
1.1.商品マスタ
項目
・製造ロット数:1ロット(1バッチ)の製造数を登録します。
生成される製造オーダー(生産計画数含む)を、入力されたロット数にまとめます。
例)5kgの倍数にまとめられます。
・ロット分割 :ロットを分割したい場合に、チェックします。
製造ロット数に値が入力されている場合にチェック可能
1.2.工順マスタ
項目
・連続生産:商品マスタで、ロット分割されている場合に入力可になります。
☞ ONにすると、MRPでロット別に分割される製造オーダー
において、工程の空き時間が不足している時、日付を分割し
て作業オーダーを生成する場合はエラーとします。
※一つのバケット(1日)内に作業オーダーを生成する。
2.MRP実行後の結果
2.1.ロット分割しない場合の状態
☞ 製造オーダー 着手日 完了日 数量
10/23 10/23 35
作業オーダー 作業日 開始 終了 数量
10/23 9:57 17:00 35
2.2.ロット分割した場合の状態 (連続生産はOFF)
☞ 製造オーダー 着手日 完了日 数量
10/23 10/23 5
作業オーダー 作業日 開始 終了 数量
10/23 9:39 10:42 5
☞ 製造オーダー 着手日 完了日 数量
10/23 10/23 5
作業オーダー 作業日 開始 終了 数量
10/23 10:42 11:45 5
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ロット分割する時、製造ロット数を小さくすると、(待ち・段取り・後処理)の
時間がロット毎に発生するため生産効率が下がることになります。
逆に製造ロット数を大きくすると、余剰在庫になる可能性があります。
逆に製造ロット数を大きくすると、余剰在庫になる可能性があります。
<補足>
製造ID:ロット分割前の製造オーダーのIDです。
【 発注・製造オーダー 】【 作業オーダー 】のピンク色が一つのグループで
あることを表しています。
以上です。
P.S
かみゅーのホームページ
https://www.date-systems.com/